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2019 年度 研究成果報告書

礼学形成期における変礼についての基礎的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02206
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 中国哲学・印度哲学・仏教学
研究機関広島大学

研究代表者

末永 高康  広島大学, 文学研究科, 教授 (30305106)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード変礼 / 『礼記』 / 檀弓篇 / 曾子問篇 / 『儀礼』
研究成果の概要

「変礼」とは礼が直接に規定していない状況下における対処法である。現実におけるすべての状況を覆う形であらかじめ礼を規定することはできず、この「変礼」の議論を通じて礼の規定はより完備されたものとなっていく。
本研究は『儀礼』の「経」「記」や『礼記』の檀弓篇、曾子問篇を主たる対象とし、これらの資料に見える「変礼」の議論の分析を通じて、先秦時代における礼についての学問のあり方の変遷の諸相を明らかにした。

自由記述の分野

中国思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

『儀礼』の各篇や『礼記』中の礼の「記」(注釈)としての諸篇に対する思想史的な研究は従来ほとんど行われてこなかった。旧来の礼学においては、諸経から帰納的に礼の体系を復元することに主眼が置かれ、礼の記述が完備化されていく過程の所産として礼経の諸篇を歴史的に見る視点が欠落していたからである。本研究は「変礼」を切り口とすることによって、礼経の記述の完備化の過程を明らかにし、これらの諸篇を思想史研究の俎上に載せることを可能にした。ここに本研究の学術的意義がある。
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公開日: 2021-02-19  

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