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2020 年度 実績報告書

中観帰謬派の出現とその思想伝承

研究課題

研究課題/領域番号 17K02214
研究機関筑波大学

研究代表者

吉水 千鶴子  筑波大学, 人文社会系, 教授 (10361297)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード中観派 / シャーンタラクシタ / カマラシーラ / パツァプ・ニマタク / 帰謬派 / 自立論証派 / 中論釈 / シャン・タンサクパ
研究実績の概要

2020年度は、コロナ感染拡大により2019年度に予定されていた研究会の延期等により、研究期間を延長して以下の研究を行った。
1 パツァプ・ニマタク著『根本中論般若釈』第1章に引かれる諸学説のソースとその伝承過程の検証。
2 シャーンタラクシタ、カマラシーラの影響の確認。
3 帰謬論証の応用
今年度も研究会等の開催は中止されたが、これらの知見についてはヴァージニア大学のヴォス教授と意見交換し、1のソースについてシャーンタラクシタの『真理綱要』とカマラシーラのその注釈にあることを確認できた。また、パツァプが批判的に論じる非仏教、仏教の諸学説について、"The Negation of Arising from Other in the Mulamadhyamakakarika and Beyond" という論文の中で紹介し、その内容を論じた。本論文はハンブルク大学より出版されるインド学仏教学論文集に掲載が決まっている。そこでは比較対象として、パツァプの弟子であるシャン・タンサクパの『中観明句論釈』も扱い、帰謬論証の発展を跡付けることができた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] ハンブルク大学/インド学チベット学研究室(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ハンブルク大学/インド学チベット学研究室
  • [国際共同研究] オーストリア科学アカデミー/アジア精神史部門(オーストリア)

    • 国名
      オーストリア
    • 外国機関名
      オーストリア科学アカデミー/アジア精神史部門
  • [雑誌論文] 中観派における他生否定の歴史的展開ーカマラシーラによる転換点ー2021

    • 著者名/発表者名
      吉水千鶴子
    • 雑誌名

      印度学仏教学研究

      巻: 69-2 ページ: 868-873

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 中観派における他生否定の歴史的展開ーカマラシーラによる転換点ー2020

    • 著者名/発表者名
      吉水千鶴子
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会
  • [学会発表] 種から芽は生じるか?ー仏教における「不生不滅」の思想ー2020

    • 著者名/発表者名
      吉水千鶴子
    • 学会等名
      筑波大学哲学・思想学会
  • [図書] 仏教解題事典第三版2020

    • 著者名/発表者名
      斎藤明、丸井浩、下田正弘、吉水千鶴子ほか
    • 総ページ数
      516
    • 出版者
      春秋社
    • ISBN
      9784393101735
  • [備考] 海外教育研究ユニット招致プログラム

    • URL

      https://ierlp.jinsha.tsukuba.ac.jp

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公開日: 2021-12-27  

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