研究課題/領域番号 |
17K02236
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
関谷 直人 同志社大学, 神学部, 教授 (80288597)
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研究分担者 |
佐藤 豪 同志社大学, 心理学部, 教授 (90150557)
木谷 佳楠 同志社大学, 神学部, 助教 (70707166)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 霊的ケア / チャプレン / キリスト教 / 病院 / 宗教 / 多文化 / 他宗教 |
研究実績の概要 |
本年度は当該研究テーマの中心的課題である多文化・多宗教下における霊的ケアの調査を実施するにあたり、ハワイ州オワフ島の三つの施設において、9月19日~22日まで現地での予備的調査を行った。一つにはハワイ州の島々の病院における霊的ケアの中核を担っているPasific Health MInistry(PHM)に代表者を訪ね、今後の調査方法などの打ち合わせを行った。またオワフ島の基幹病院であるQueen's Medical Centerの常任チャプレンとQueen'sでの調査の可能性について懇談した。最後に日系病院として古くからオワフ島の日系人の健康を見守ってきたKuakini Medical Centerのチャプレンと面談を行い、の調査について打ち合わせを行った。これらの予備的調査により、次年度以降の研究の足がかりを築き、今後の研究が円滑に進むことが期待できるようになった。 また、本来の予定では、これらと並行して年度の後半には共同研究者の指導の下で、Grounded Theoryの知見を深め、実際に研究室の大学院生らと共に質的研究の予備的研究を行う予定であったが、状況がそれを許さず、Graunded Theoryに基づいた研究については次年度以降に持ち越すこととなった。 国内での調査対象の一つである日本バプテスト病院には夏以降定期的に10回程度病院チャプレンと面会を行うことができた。2018年度については、今年度の積み残しであるGraunded Theoryの調査方法の確立を行い、少し遅れている現地調査を前倒しにして遅れを取り戻したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
一部の共同研究者の健康上の都合により、一部の研究がほぼ滞ってしまっている。また、本務校の職務との兼ね合いで、思った以上に海外出張に出ることが困難で、予定したようには現地での調査が実施できておらず、予備的調査のところで止まってしまい、本格的なデータ収集にまでは至らなかった。また、折り悪く調査対象の一つであるHawaii島が大輝部噴火に見舞われたため調査をすることが難しくなった。
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今後の研究の推進方策 |
共同研究者の健康も少しづづ回復傾向にあるので、次年度はGraunded Theoryをもとにしたデータ分析を進めていきたい。しかしながら、今後すぐに共同研究者が完全に以前のように動ける状況にはならない可能性もあるので、当該研究者に依頼して、必要に応じて当該研究室の大学院生を派遣してもらい、少しづつでもGraunded Theoryに基づいた研究を進めていきたい。 またHawaii島については、今後も噴火活動が収まらないようなら、調査対象からはぶくか、同じハワイ州の別に施設に振り返るかを検討する必要があるだろう。
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次年度使用額が生じた理由 |
本務校の職務との兼ね合いで、予定したように海外出張・国内出張ができず、予算執行が予定を下回った。また、一部の共同研究者の研究上の理由により、その分も執行や、大学院生への謝金などの執行がなく予算を下回る結果となった。
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