研究課題/領域番号 |
17K02242
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研究機関 | 郡山女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
何 燕生 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00292186)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 禅思想 / 道元 / 中国 / 日本 |
研究実績の概要 |
前半は私が企画した二つのシンポジウムに参加し、研究成果の発表を行った。一つは5月3日~4日に武漢大学哲学院で開催された「Chan Zen Seon:禅の形成と世界における展開」であり、アメリカ、韓国、日本および中国、香港、台湾から40名の研究者が参加し、研究発表を行った。もう一つは7月21日~22日に東洋大学で開催された「世界における道元研究最前線」である。いずれも前年度に計画していたものである。 8月には福州の黄檗山を訪問し、初期禅宗についての実地調査を行った。また、9月には日本宗教学会学術大会(京都大谷大学)でパネルを企画し、台湾と中国からも研究者を呼んで合同で発表した。さらに浙江工商大学で開催された「東亜文献中的仏教」国際シンポジウムで「12-13世紀東亜禅与儒教:道元における三教一致説批判の背景」、北京大学で開催された「宗門教下国際シンポジウム」で「大乗仏教概念の形成にみる日本の立場」と題する研究成果を発表した。 後半は武漢大学で開催された「中国哲学史範式転移」国際シンポジウムで「胡適歴史視域中的臨済義玄禅学」と題する研究を発表した。また2018年はちょうど明治維新150周年にあたる節目の年であるため、中国のWebメディアが企画した「明治維新150周年」特集に論文を三本寄せた。 後半は研究発表と共に、さらに京都や名古屋、東京、岩手などの図書館や寺院において文献調査を行った。近代日本における中国仏教の情報を調べることが目的であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・2年目にあたるため、すこし研究の蓄積があり、前半は研究成果の発表が多かった。 ・国内外の異なる分野の研究者と共同でシンポジウムを開催することができた。 ・後半は主に文献の調査に取り組み、多くの史料を入手することができた。 ・日本国内のみならず、中国での国際シンポジウムで発表を行ったことの意義が大きい。 ・今後新しい展開につながる文献史料を入手することができた。
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今後の研究の推進方策 |
基本的に「研究計画」の通り、これまでと同じような研究の方策で進めていきたい。一つは日本国内外に於ける文献調査、二つは日本国内外における研究成果の発表という研究のスタンスをそのまま継続していくということである。 もちろん途中変更が生じた場合はその都度対応策を考えて行きたい。
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