研究課題/領域番号 |
17K02242
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研究機関 | 郡山女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
何 燕生 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00292186)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 大乗仏教概念 / 太虚 / ヤスパース / 木村泰賢 / 道元 / 宏智 / 稲葉円成 / 常盤大定 |
研究実績の概要 |
コロナ禍のため、2020年度における国内外の出張などは全く実施できなかった。それどころか、前年度3月までに実施予定の出張も途中からすべてキャンセルせざるを得なかった。そのため、国内外における文献調査や学会、シンポジウムでの成果発表はすべて実施できなかった。 しかしながら、それにもかかわらず、オンラインによる国際シンポジウムに一件参加した。「簫jie父先生と当代中国哲学」学術研討会、2020年8月14日~15日、武漢大学哲学院ほか主催、Tencent meeting/国際版VooV Meeting(オンライン)にオンライン参加し、「哲学史研究における問題意識について」(哲学史研究中的問題意識)と題する研究成果を発表した。 論文としては、①「近代文明対話中東亜仏教知識的重築―以『大乗仏教』為中心―」(『哲学研究』2020年第5期、38頁--50頁、中国社会科学院哲学研究雑誌社、社会科学文献出版社)、②「中国語圏における人間仏教―その思想と実践」(『宗教研究』第94巻第2輯第398号、第81頁-108頁、日本宗教学会)、③「太虚世界仏教運動中的日本「朋友圏」―以太虚与稲葉円成的交往為中心」(『北大仏学』第2輯、第3頁-第28頁、北京大学仏教研究センター、社会科学文献出版)、④「重尋「東亜仏教大会」―以日本外務省外交档案為中心的考察―」(『北大仏学』第2輯、第370頁-第388頁、北京大学仏教研究センター、社会科学文献出版)、⑤「道元与宏智――中日曹洞宗交流的一個側面」(『第四届径山禅宗文化論壇』64-80頁、杭州仏教協会、浙江工商大学東亜仏教文化研究中心)、⑥「在日本尋找中国――仙台道仁寺与常盤大定」(『尋找/SEEKING』N0.3、東方出版社、205頁-219頁)などを発表してきた。 その意味では有意義だったと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上記「研究実績の概要」で述べたような事由による。コロナ禍のため、文献調査や国内外の学会やシンポジウムでの対面型の成果発表は全くできなかった。そのため、当初予定していた研究計画は次年度(2021年度)に延長して実施することにした。一日も早くコロナ禍の終息を願っている。
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今後の研究の推進方策 |
できれば今年度後半に当初予定していたミニシンポジウムを再開したい。海外からの研究者を迎えるような環境が整えれば、二、三名招へいして、国際的なシンポジウムを開催し、今後の新たな研究の展開につなげていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のため、当初予定していたシンポジウムの開催、学会出張などができなくなり、次年度に繰り越し、研究期間を延長したため。
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