研究課題/領域番号 |
17K02242
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研究機関 | 郡山女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
何 燕生 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00292186)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 東アジア仏教思想 / 禅仏教 / 正法眼蔵の翻訳 / 武士道 / 近現代における禅の受容 |
研究実績の概要 |
昨年度に続き、今年度もコロナ禍のため、当初予定していたミニシンポジウムの実施もできなかった。国内における文献調査も実施できなかった。 国内外における学術大会、シンポジウムの開催方法がすべてオンラインによる実施に変更されたため、オンラインでの参加、発表を行った。1つ目は武漢大学文明対話高等研究院の主催による「百年未有之大変局与伝統文明的転換和発展高峰論壇」において、「佛教在亜洲伝播的歴史経験与未来展望」と題する基調講演を行った。2つ目は曁南大学哲学研究所の主催による「諸子学肖Jie父先生学術思想研討会会」において、「佛教是一个想象的共同体?」と題する報告を行った。3つ目は科研基盤A「海外の研究者との連携による日本・中国における禅思想の形成と受容に関する研究」(研究代表者伊吹敦)の主催による「三者鼎談 『正法眼蔵』の表現・翻訳・思想をめぐって」とのテーマで、私の『正法眼蔵』中国語訳をめぐり、コレジュ・ド・フランスのジャン=ノエル・ロベール氏、駒澤大学の角田泰隆氏と対談し、『正法眼蔵』の文体と表現の特徴について議論した。4つ目は、中国社会科学印世界宗教研究所の主催による中国社会科学論壇(2021・宗教学)「伝承与発展:世界文明交流与互鑑」において、これまで「東西文明対話における「大乗仏教」概念の形成ーヤスパースと木村泰賢の説を中心とした考察」と題する研究発表を行った。5つ目は、「他者眼中的中国形象期待系列訪談式講座之三(武漢大学文明対話高等研究院)」において、「仏教文化対世界和平与人類命運共同体建設的積極意義」と題する講演を行った。6つ目は、国際禅研究プロジェクト(科研基盤A)の研究発表例会において、「禅と武士道」という言説の生成とその背景ー新渡戸稲造・井上哲次郎から鈴木大拙までー」と題する研究発表を行った。 さらに、文献の整理とデータの入力作業を学生らに手伝ってもらった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
理由はコロナ禍による。昨年度に続き、文献調査が全く実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度はコロナ禍による感染状況を見ながら、これまで実施できなかった文献調査をしたいと考えている。また、オンラインによる国内外の学会やシンポジウムへの参加、研究発表をこれまで通り、行いたいと考えている。さらに、研究環境の充実について、文献の購入をしたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のため、実施計画が予定通り進まず、前年度の実施計画の延長が認められたため。感染状況を見て、文献調査および学会やシンポジウムの対面参加、文献資料の購入を計画している。そのための費用に充てたい。、
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