研究課題/領域番号 |
17K02254
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
伊藤 徹 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (20193500)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 時間イメージ / 寺山修司 / 演劇 / 短詩系文学 |
研究実績の概要 |
研究項目を寺山修司に絞り、2023年3月出版を目指している論集(堀之内出版が出版先として決定)を具体的な目標として掲げて、4回の研究会(オンライン)を行ない、その準備とした。 研究会で報告したのは、代表者のほか、青山太郎(名古屋文理大学)、荻野雄(京都教育大学)、澤田美恵子(京都工芸繊維大学)、檜垣立哉(大阪大学)、平芳幸浩(京都工芸繊維大学)、広瀬有紀(寺山修司記念館)、前川志織(京都芸術大学)、若林雅哉(関西大学)、渡部泰明(国文学研究資料館)である。それぞれ論集に寄稿する予定である。 代表者はまた、5月12日に三沢市寺山修司記念館館長・佐々木英明氏とインタビューを行ない、これも一つの資料として活用して社会芸術学会2020/21年大会で、「《阿片戦争》・密室劇の試み」と題する報告を行なった。さらに澤田美恵子氏とともに10月7日に再度同氏とのインタビューを行なったが、これは、寺山修司ならびに交友関係にあった人々における家、言語、詩作、政治、演劇、デザイン、競馬など多岐に及んだもので、その記録は文字起こしされたかたちまで整理された。論集に掲載する予定である。 なお社会芸術学会機関誌『社藝堂』第9号に「思想表現としての随筆の可能性について」を寄稿し、査読を経て掲載が決定したが、これは主体の在り方の歴史的変容を問題にしたうえで、感性的経験の一つとしての「触覚」を取り上げ、その時間的側面に考察を展開したものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍で海外での研究発信は断念せざるを得なかったが、論集刊行に目標を切り替え、オンラインも活用して、研究結果を積み重ねることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年3月出版に向けて、9月までに研究成果を論文化(「虚構でも現実でもなく・密室演劇《阿片戦争》から見えてくること」(仮題))し、論集編者として他の寄稿の整理を行う。また昨年度実施した佐々木英明館長に対するインタビューも、同席した澤田美恵子とともにテクスト化して論集に載せる。年内には初校を終えられるよう、業務を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により予定していた海外での研究発表が不可能になったため、研究計画の延長を申請し、受理された。次年度は実質的に最終年度であるため、研究の積み重ねに加え、成果を論文集として公表することに目標を絞るかたちで進める。
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