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2019 年度 研究成果報告書

東アジア翻訳語ネットワークと近代史学史に関する思想史的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02271
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 思想史
研究機関立命館大学

研究代表者

桂島 宣弘  立命館大学, 文学部, 教授 (10161093)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード史学思想史 / 翻訳語ネットワーク / 東アジア / トランスナショナル・ヒストリー / 儒学・朱子学 / 帝国・植民地
研究成果の概要

東アジア史学思想研究会をほぼ月一回程度、三年にわたり開催した。この間、韓国ソウル大学校、同高麗大学校、同延世大学校、台湾中国文化大学、中国広東外語外貿大学、同厦門大学などから研究者を招聘した国際研究会を開催し、また韓国東北亜歴史財団、同漢陽大学校、同翰林大学校、同忠北大学校などから研究者を招聘して国際シンポジウムを開催した。この他、韓国全州大学校古典籍研究所、漢陽大学校の研究会などとは定期的な情報交換、共同研究を実施した。以上の成果は、『東アジアの思想と文化』9~10号、拙著『思想史で読む史学概論』、編著『東アジア 遭遇する知と日本』、拙著中国語版などとして公刊された。

自由記述の分野

日本思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで個別に行われてきた日中韓台湾の近代史学思想史について、初めて包括的・共時的に取り扱った研究としての意義を有している。近代以降の東アジアの帝国・植民地構造の中で、西洋学術知としての近代歴史学が、一つの翻訳語ネットワークを形成しつつ、漸次影響を広げ現在に至っている過程を、ほぼ明確にすることができたが、同時に日中韓台湾の史学思想史研究者の恒常的ネットワークが構築されたことも、今後の歴史認識問題などに鑑みて大きな社会的意義を有している。なお、東アジア共有知としての儒学系歴史学からの変容過程の解明については課題を残しているが、今後は古典籍のネットワーク研究として継続されていくこととなる。

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公開日: 2021-02-19  

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