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2020 年度 研究成果報告書

近代日本演劇の成立と発展過程におけるイプセンの理解と影響の再検討

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02290
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 美学・芸術諸学
研究機関成城大学

研究代表者

毛利 三彌  成城大学, その他, 名誉教授 (10054503)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードイプセン / 近代演劇
研究成果の概要

近代日本演劇、通称新劇の台頭に寄与したイプセンの影響はよく知られているが、それがその後の新劇の発展にいかに作用したか、それが積極的な意味をもったか、あるいはもたなかったかについては、必ずしも明白にされてこなかった。それが本研究の目的であったが、その成果として、日本のイプセン理解は、他のアジアの国のそれとはかなり異なるものであること、そして日本ではイプセンの本質的な性質は十分に理解されないままであったことが明らかになった。そのことは、論文として内外の学術誌に発表したが、また、20数年前の私のイプセン翻訳を見直し、新たに注釈をつけて新訳として出版し、演出することでも、公にしてきた。

自由記述の分野

演劇理論、近代演劇、比較演劇史

研究成果の学術的意義や社会的意義

近代劇の父と言われるイプセンが日本の近代劇、すなわち新劇の台頭とその後の発展に寄与したことが、日本の近代演劇のあり方に対して、どのような意味をもったかを明らかにするのが、本研究の目的であったが、それが必ずしも積極的な意味だけではないことが明らかになった。それは、近代演劇史のみならず、近年盛んになってきた明治以降の日本近代の歴史の見直しに対しても、少なからぬ寄与をなすだろう。
そしてそれはまた、今日の反ドラマ的な演劇の流行についてのプラスあるいはマイナスの評価をくだすことにも、大いに役立つに違いない。

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公開日: 2022-01-27  

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