研究実績の概要 |
今年度は海外への渡航が可能となったところにベルリン自由大学美術史研究所よりThe exchange program of The Gerda Henkel Network for East Asia art historyによる渡航費の助成を受け、ベルリン、カッセル、デュッセルドルフでベルリン・ビエンナーレやDocumenta15という国際芸術祭、K20, K21Kunstsammlung, Kunsthalle、Neue Nationalgalerie, Judisches Museum Berlin、Hamburger Bahnhof Museum fur Gegenwart, KW Institute for Contemporary Art等の美術館ならびにギャラリーの展示とコレクションについて2週間の調査を実施して最新の国際的動向を把握するとともに現地の研究者およびアーティストからの情報と映像や文献の資料収集を行った。 主な研究成果としては世界的な写真展に展示された被爆者写真とその撤去の事例における政治と倫理的葛藤についての英語論文が収載された日本の視覚文化についてのアンソロジーが英国で出版され、また日本の自然災害表象について論文の中国語訳が中国の学術誌に掲載され、国際的な成果発信を継続することができた。前者については2023年度に国内での国際シンポジウムを開催できる目処が立ち、それに向けての準備を行った。
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