研究課題/領域番号 |
17K02302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
仲間 裕子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70268150)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ドイツ・モダニズム / ベルリン国立美術館 / 「ドイツ美術の100年展」 / フーゴ・フォン・チューディ / パトロン・コレクター / マックス・リーバーマン / ユリウス・マイアー=グレーフェ |
研究成果の概要 |
ドイツ・モダニズムの黎明期を「ベルリン分離派」の設立(1898年)と「ドイツ美術の100年展」(ベルリン国立美術館、1906年)を中心に捉えた結果、芸術家、美術館、パトロン・コレクター、そして学問・思想が連携してモダニズムの潮流を支えた歴史的事実が明らかになった。また、モダニズムの展開には大都市ベルリンの国際主義が影響を与えたが、なかでもジャポニズムの動向は、東アジア美術館が1906年に設立されるなど単なる一過性の流行ではなく、モダニズム運動の活性化にも貢献したことが判明した。
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自由記述の分野 |
西洋美術史・美学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヴァイマル黄金時代のアヴァンギャルド芸術の先行研究は国内外に多いが、それ以前の19世紀末から20世紀初頭までの研究は極めて少ない。しかし、1871 年にドイツ帝国が成立し、皇帝の権力やナショナリズムが芸術領域にも侵入するなか、モダニズムの台頭にはメトロポール・ベルリンの国際主義に基づく文化力が反映している。また、このテーマに関する国際シンポジウムを開催したことでドイツと日本の共同研究も実現し、世紀の転換期のベルリンで展開したモダニズムの解明に向けて学術的意義があったと考える。
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