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2022 年度 実績報告書

アンリ・ルフェーヴルとシチュアシオニストを軸とした建築の無名性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02327
研究機関明治大学

研究代表者

南後 由和  明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (10529712)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードシチュアシオニスト / コンスタント / Cobra / デ・ステイル / 絵画 / 彫刻 / 建築
研究実績の概要

1.シチュアシオニスト前史にあたる思想史的研究として、Cobra時代のコンスタントの絵画に対する、ロートレアモン伯爵の詩学やガストン・バシュラールの物質的想像力などの影響について考察した。またCobra時代の絵画における蛇・車輪・螺旋のモチーフ、ネオ・ヴィジョン時代のコンストラクション、ニューバビロンの最初期の作品である「アルバのジプシー・キャンプためのデザイン」に見られる螺旋とのつながりについてまとめた。

2.Cobra解散後のコンスタントの絵画が幾何学的性格を帯びはじめ、色彩の造形的・空間的使用を探究するようになる「抽象への過渡期」について、Cobraのメンバーでもあったイギリスの芸術家スティーブン・ギルバートとの往復書簡などの一次資料をもとに考察した。

3.コンスタントが、絵画から彫刻/コンストラクション、彫刻/コンストラクションから「建築」へ移行するにあたり、デ・ステイルへの再評価があったことに着目し、テオ・ファン・ドゥースブルフやピート・モンドリアンらが、いかに空間や建築を捉えていたかを踏まえたうえで、「芸術の総合」における「建築」が占める位置を明らかにした。また、オランダの建築家アルド・ファン・アイクとへリット・リートフェルトと、コンスタントとの協働についてまとめた。ファン・アイクとの協働に関しては、アムステルダム市立美術館での「Mens en Huis展」やポートフォリオ「空間的色彩主義のために」、リートフェルトとの協働に関しては、デ・バイエンコルフでの「Ons Huis-Ons Thuis 3e etage : Kleurenharmonie in uw woning」展などを取り上げた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] コンスタントのニューバビロンと“ 遊び”-ホイジンガの批判的継承2022

    • 著者名/発表者名
      南後由和
    • 雑誌名

      建築雑誌

      巻: 1768 ページ: 20-21

  • [雑誌論文] バーチャル素材化する渋谷2022

    • 著者名/発表者名
      南後由和
    • 雑誌名

      雨のみちデザイン(http://amenomichi.com/shuuiron/nango2.html)

      巻: - ページ: -

  • [学会発表] 渋谷再発見2022 古くて新しいこの街から、文化を生み出す公開会議2022

    • 著者名/発表者名
      浅生鴨・草野絵美・田中元子・南後由和, 司会 宇野常寛
    • 学会等名
      Hikarie+PLANETS 渋谷セカンドステージ
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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