1、室町~戦国時代の古文書・古記録から日本刀の贈答に関する記事を抽出して作成した「贈答に用いられた日本刀のデータベース(データベース化項目:刀鍛冶名・贈答者及び身分差など)」のチェック作業を進めた。 2、中世刀剣書から日本刀(刀鍛冶)の評価・代付に関する記事を抽出して作成した「日本刀(刀鍛冶)の評価・代付のデータベース(データベース化項目:刀鍛冶名・評価及び代付など)」のチェック作業を進めた。 3、中世刀剣書から南北朝~室町時代の刀鍛冶に関する記事を抽出して作成した「中世刀剣書に記載された南北朝~室町時代の刀鍛冶のデータベース(データベース化項目:刀鍛冶名・作刀時期・作刀地域・流派など)」のチェック作業を進め、史料調査を実施して追加作業を完了させた。 4、現存する日本刀の銘文から作成した「南北朝~室町時代の現存する日本刀のデータベース(データベース化項目:刀鍛冶名・作刀時期・作刀地域・流派など)」の増補(重要刀剣など)及びチェック作業を進めた。 5、南北朝~室町時代の刀鍛冶データベースと平安時代後期~鎌倉時代の刀鍛冶データベースを統合して作成した「中世刀鍛冶の総合データベース(データベース化項目:刀鍛冶名・作刀時期・作刀地域・流派)」のチェック作業を進めた。さらに、別途作業中の絵図史料データベースなどの研究成果の一部も取り込ませた「中世刀鍛冶の総合データベース」を活用して、刀工ごとに中世刀剣書・往来物・押形集(銘文)・現存する刀剣(銘文)の情報を一元化して刀工一覧を作成し、日本学術振興会科学研究費(課題番号:17K02334・26370147)の研究成果報告書として『平安~室町時代における刀鍛冶の基礎的研究―中世刀剣書を中心とした刀工一覧(稿)―』を刊行した。
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