(1)田辺尚雄が1922年に実施した沖縄・八重山諸島音楽調査の成果を、いかなる方法で社会へ還元したのか明らかにした。(2)1953年沖縄芸能文化使節団による「琉球国劇公演」と東京・大阪で録音したレコードの関連性を明らかにした。(3)沖縄県立芸術大学附属図書館・田辺文庫のレコード目録を作成し、商業録音による最古の沖縄音楽レコード【大阪蓄音器1915年制作SP6枚】を発見した。(4)田辺の1921年ー1940年アジア・沖縄の民族音楽調査について、現地録音の変遷を明らかにした。(5)LP16枚集『沖縄音楽総攬』の制作経緯と収録音源のジャンルを分類し、文化財保護政策と民俗芸能の関連性を解明した。
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