今年までに頂いた予算で「日本の幻想芸術と西洋芸術」について研究が出来た。具体的な成果は、著書(単著)3冊を出版、美術館の図録や美術史雑誌に3回投稿、海外で招待講演を4回行い、国際的に研究活動を展開できた(詳しくは、研究業績参照)。 2019年に今回のテーマ「日本の幻想芸術と西洋芸術」の中の主に動物画について研究した。このテーマについてこれまで纏まった研究書や論文がなく、必要性を感じたからである。特に、日本現代アートに関しては描かれている動物の意味が明らかにされておらず、初めての研究になる。この三年間、研究のために日本、フランス、イギリス、デンマーク、アブダビ(ルーヴル・アブダビ美術館)の様々な展覧会や美術館のコレクションを見ることが出来た。様々な作品を見る中で、文化や時代によって動物の描き方に違いがあることに気づき、その意味について調査し始めた。幻想芸術の中に擬人化された動物やインドや中国から取り入れられた動物画が日本ではどのように紹介されたかについて研究し、ヨーロッパの絵画と比較した。その内容は、本としてフランスのNouvelles Editions Scala で本年の10月に出版される予定である。1.招待講演 : 2019年9月7日、フランス ルルマランで「日本の絵画における女性の美」小山ブリジット 2.招待講演 : 2019年3月3月2日、フランス パリのケ・ブランリ美術館で「日仏文化交流」小山ブリジット 3.2020年3月9日、スイス、ジュネーブBAUR美術館「日仏文化交流、日本美術とヨーロッパ美術」についての予定だったがコロナウイルスのために延期された
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