研究課題/領域番号 |
17K02386
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研究機関 | 昭和音楽大学 |
研究代表者 |
佐藤 良子 昭和音楽大学, 音楽学部, 講師 (50634622)
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研究分担者 |
武濤 京子 昭和音楽大学, 音楽学部, 教授 (90339903)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | アートマネジメント / アートマネジメント教育 / カリキュラム / 人材育成 / 国際組織 |
研究実績の概要 |
本研究はアートマネジメント教育に係る国際組織を主たる対象とし、国際的な動向を把握するとともに、国内外のアートマネジメント教育及び人材育成に関する情報収集及び課題の分析を行い、高等教育機関を中心とする音楽系アートマネジメント人材の育成方策を検証することを目的としている。 2018年度は、(1)調査対象であるAssociation of Arts Administration Educators(以下、AAAE)の最新の活動として、AAAEが2018年6月に公表したカリキュラムスタンダード(2018年3月改訂版、英文資料)の翻訳・分析を行うための研究会の開催と研究成果の発表、(2)アートマネジメント教育に係る国際組織の活動への参加を柱として研究を行った。 上記(1)関係では、研究代表者、同分担者を含む4名の研究者で研究会(2017年度から継続開催)を7回開催し、研究成果を国内関連学会で共同発表するとともに、成果物として「AAAEのカリキュラムスタンダード」と題する報告書を作成し、国内のアートマネジメント教育関係者等に配付するため印刷・発行した。(2)関係では、AAAE Annual Conferenceに参加し日本の事例に関する発表を行った。一方で、European Network of Cultural Administration Training Centres(以下、ENCATC)の依頼を受け、日本の文化事情視察のため訪日したENCATC関係者の受け入れに協力した。このように、2017年度からAAAE、ENCATCの活動に継続的に参加することにより、研究に必要な人的ネットワークの構築と資料収集を進めている。 以上の研究活動を踏まえ、最終年度となる2019年度は、国内関連学会等において研究成果を発表し、国内におけるアートマネジメント人材の育成方策の検証に繋げることとする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2018年度はまず、研究会の成果物として「AAAEのカリキュラムスタンダード」を翻訳・分析し、報告書にとりまとめることができた。これはAAAEの最新の活動として入手した資料に基づくものであり、本研究を発展させる中で生まれた成果と言える。また、AAAE及びENCATCの活動に参加することにより、アートマネジメント教育関係者と情報共有し、国際動向の把握を進めることができた。同時に研究成果を国内外の関連学会等において発表した。以上のことから、本研究はおおむね順調に進展していると言える。
The main annual research achievement in the fiscal year 2018 was that we made booklets titled “The Translation of AAAE’s Standards for Arts Administration Undergraduate Curricula” as the Curriculum Standard Study Group. We also compiled the information about international trends of arts management education by attending the activities of AAAE and ENCATC. And we made presentations at academic conference in Japan and USA.
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今後の研究の推進方策 |
これまで入手した資料の分析をより一層進めるとともに、初年度から継続しているAAAE Annual Conferenceへの参加等、引き続きアートマネジメント教育に係る国際組織の活動状況を把握する。また、国内のアートマネジメント教育に本研究をいかに役立てることができるかという視点から、研究活動に取り組み、これらの調査を踏まえ、国内関連学会等での成果発表及び論文投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、外国旅費が予定よりも抑えられたため次年度使用額が発生することとなったが、次年度において旅費として使用予定である。
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