研究課題/領域番号 |
17K02391
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
岩井 眞實 名城大学, 外国語学部, 教授 (00221789)
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研究分担者 |
小田中 章浩 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (70224251)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 比較演劇 / 復讐劇 |
研究実績の概要 |
2017年8月30日から9月2日にかけて、EAJS2017 (15th International Conference of the European Association for Japanese Studies) (NOVA Lisbon) に研究代表者・小田中章浩とともに参加。現地でアンドリュー・ガーストル ロンドン大学教授、アラン・カミングス ロンドン大学講師、ヘレン・パーカー エディンバラ大学教授、ビュールク・トーヴェ 埼玉大学准教授、日置貴之 白百合女子大学准教授等と交流。2018年IFTR (International Federation of Theater Research) への応募と発表内容について打ち合わせする。 2017年10月、上記IFTRに小田中・日置・トーヴェとともにパネル発表を応募する。2018年2月、上記IFTR発表が受理される。岩井・小田中はRevenge through ages: politics of Yoshitsune and the Thousand Cherry Trees のタイトルで発表予定である。会期は2018年7月9日-13日、会場はベオグラード大学である。 2018年3月、岩井眞實「復讐劇研究の構想」『名城大学人文紀要』第117集(53巻3号)を発表。本研究の基本課題である「復讐劇」あるいは「仇討ち物」に関する西洋の演劇研究者の諸説を整理し、復讐劇研究の概念を包括的にまとめた。 2018年3月、岩井眞實「近松の世話物と西洋の市民悲劇」を脱稿。東西の市民悲劇を比較検討した。本稿は国際高等研究所編『アジア遊学』(勉誠出版)の執筆分担論文として2018年度中に刊行される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究がテーマとしている「復讐」あるいは「仇討ち」について、前述論文「復讐劇研究の構想」において内外の研究状況を包括的に把握し、かつ今後の展望を示すことができた。さらに、復讐と密接に関係する東西の市民悲劇に関する論文を脱稿し、掲載予定の段階にある。 また前述の通り、2018年度のIFTRにて復讐劇をテーマとした研究発表をすることが決定しており、海外の研究者との交流・提携関係が見込める。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度には海外研究者との連携をより密にし、2019年度には研究者を日本に招へいすることを考えている。英語圏の研究者についてはほぼその存在を把握しているが、概ね研究レベルが高いとされる東欧圏の日本演劇研究者については部分的情報しか得ていない。情報収集につとめたい。 ただし、日本演劇に関する情報を海外の研究者と共有する上において、最も初歩的だが最も重要な問題が発生した。すなわち、日本語のタイトルをどのように英訳するかという問題である。これについては新たな科学研究費の申請をも視野に入れている。
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