研究課題
基盤研究(C)
海外バレエ団が行うパーキンソン病患者に対するバレエレッスンの実施方法を調査するとともに、国際的な組織Dance for PDによる指導者向けガイドラインの研究と分析を行い、日本社会に適した具体的な指導内容を構築した。本研究によって明らかになった指導方法と体制は、すでに芸術団体、地方自治体、医療施設の協働を促し、全国パーキンソン病友の会の協力により実践を重ねているところであり、我が国へのDance for PD導入が実現した。
舞踊
ニューヨークで設立されたDance for PDは、世界の主要なバレエ団も参画する国際的な組織であり、世界保健機構(WHO)もその有用性を明言しているところであるが、日本にはまだ導入されていなかった。本研究により我が国でのプログラム実施が始動したことは大きな意義があると考える。また、本研究の成果は高齢者向けプログラムとして発展する可能性を含んでおり、高齢社会の進展に伴い、クオリティオブライフの向上に貢献することが期待される。