研究課題
基盤研究(C)
戦後日本の商業演劇史を多角的な視点から俯瞰できるデータベースを作成することを目指した。そもそも公演記録のデータ化がほとんど進んでおらず、公演記録収集とデジタルデータ作成に長時間を費やしてしまったため、日本の演劇公演データについてはいくつかの大劇場の個々の公演データ作成に留まってしまった。しかし、「多角的な視点」の追究として、本研究期間中に、ヨーロッパでのオペラ公演や国内のクラシックコンサートの演目データベース作成に関する共同研究が開始され、さらに広範な分野横断的な課題把握ができた。
文化経済学
これまでに自身が専門外としてきた分野のデータ整備にも積極的に携わることで、公演データベース整備には分野を超えて共通の課題がいくつもあることが分かった。国内では他にバレエなども公演データベース作成が進められているので、今後は様々な分野のデータ作成担当者とこの研究成果及び課題を共有し、まだ発展途上にある「公演データベース」の利用価値を高めていきたい。