研究課題/領域番号 |
17K02412
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
渡辺 匡一 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (40306098)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 真言宗 / 教義書 / 論義 / 宝聚院 / 佛法紹隆寺 / 智積院 |
研究実績の概要 |
佛法紹隆寺・善光寺(諏訪市)所蔵典籍の調査・研究を、4月21・22日、5月12・13日、6月9・10日、7月17・18日、9月15・16日、10月20・21日、11月17・18日、12月15・16日、2月16・17日、3月16・17日に行い、データベースの構築を行った。 宝聚院(いわき市)所蔵典籍の調査・研究を、4月12・13日、5月26・27日、6月2・3日、7月14・15日、9月28・29日、10月6・7日、11月3・4日、2月2・3日に行い、データベースの構築を行った。 『智山書庫塑像目録』、『真言宗智山派所属寺院聖教目録』、『真言宗智山派所属寺院史料目録』から、『大日経疏』関係資料の情報整理を行った。また、『大日経疏』の教科書である『大疏啓蒙』が識語や刊記等から、数次に渡って刊行されたことが明らかとなり、検討を続けることとなった。 Code4Lib JAPAN Conference 2018(県立長野図書館、9月2日)にて、基調講演「寺社資料の電子化・共有化によるあたらな研究の展望と課題」を行った。日本各地の寺社に所蔵される教義書の調査・研究の可能性を、佛法紹隆寺、宝聚院の所蔵典籍を具体例として用い、さらに、寺社資料が電子化・共有されることによって可能となる研究の展望と課題について述べるとともに、3月8日には、県立長野図書館、県立信濃美術館、県立歴史館との連携フォーラム(信州知の連携フォーラム)として、信州大学附属中央図書館において、調査・研究のワークショップを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
佛法紹隆寺所蔵典籍の調査・研究は20日、宝聚院所蔵典籍の調査・研究は16日間行い、順調に作業が進んだ。両寺院のデータベースは、見直し作業に入っており、31年度の内には、データベースの構築が完成する見通しである。智積院の調査に関しては、目録類から調査に必要な典籍の選定を終えており、31年度の調査に向けての準備が整った。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、佛法紹隆寺所蔵典籍、宝聚院所蔵典籍の見直し作業を通して、データベースを完成させ、画像データの収集を進める。 智積院所蔵典籍の調査・研究を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査対象寺院との日程調整がつかず、調査が1回行えなかったため、生じた。翌年度の調査費用として使用する計画である。
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