中世から近世期において、真言宗寺院における学問形成がどのように展開されたかを明らかにするために、長野県諏訪地方における真言宗の談義所である佛法紹隆寺(長野県諏訪市四賀桑原)と、神宮寺末寺である善光寺(長野県諏訪市湖南)所蔵の典籍、特に「教相関係典籍」の調査・研究を中心に、福島県磐城地方における真言宗の談義所である宝聚院(福島県いわき市西小川)、近世期、宝聚院の本寺であった新義真言宗智山派本山である智積院(京都府京都市)所蔵の「教相関係典籍」の調査・研究も併せて行った。佛法紹隆寺所蔵典籍に関しては、全典籍(3000点6000冊)の書誌情報データベースを寺院HPに公開した。
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