研究課題/領域番号 |
17K02413
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
日高 佳紀 奈良教育大学, 国語教育講座, 教授 (00335465)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 日系移民 / カナダ / メディア / 第一次世界大戦 / 大陸日報 |
研究実績の概要 |
『大陸日報』掲載記事の精読と文芸関連記事の抽出を継続して行うとともに、合わせて、カナダ国内の移民史に関する資料整備状況についての調査、および、第一次世界大戦における日本人義勇兵派遣に関する実態調査をカナダおよびフランスで行った。 2019年8月22日から9月5日にかけてカナダ現地に赴き、ブリティッシュコロンビア州の広範囲にわたる第二次大戦期の旧日系人収容地区(内陸部のホープ、グリーンウッド、スローカン、ニューデンバー、カスロー等各都市、および、その他の旧収容地)の博物館・資料館における資料整備およびカナダ社会に対する公開などの現状調査を行うとともに、戦前期の日系移民旧居住地(内陸部のメイプルリッジ、ミッション、バンクーバー島のトフィーノ、キャンベルリバー、ポートアルバーニ、ポートハーディ、ポートアリス等各都市)の調査、およびバンクーバー市内の関連施設(バンクーバー市立図書館、バンクーバー日本語学校、ジョイ・コガワ歴史ハウス)を訪問、資料調査収集とともにバンクーバー日本語学校校長およびジョイ・コガワ歴史ハウスのディレクターへの聞き取り調査と今後の研究の打ち合わせを行った。 また、2019年11月26日から29日には、フランスのソンム県(アルベール市、ペロンヌ市)およびパ=ド=カレー県(アラス市、ヴィミー市)で、第一次世界大戦期に関わる博物館および戦跡、資料館等の現状視察と資料調査を行い、カナダから派遣された日本人義勇兵の従軍地域の実態を調査した。 2020年3月には研究成果の一部を「鈴木悦「悪魔と其の弟子」解題と本文―カナダの日本語新聞『大陸日報』社説欄に載った戯曲―」として資料紹介の報告にまとめた。 以上のとおり、カナダ国内の移民史研究・保存公開に関する現状を把握するとともに、第一次世界大戦前後にターゲットを絞った調査を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年2月26日から3月8日まで、カナダ国内(バンクーバーおよびトロント)での資料調査、研究打ち合わせ、ワークショップ開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、出張を中止することになったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染拡大の影響でカナダおよびその他での現地調査が頓挫したまま、今後も見通しにくい状況が続いている。当面は『大陸日報』記事の閲覧と分析、および、すでに収集した資料整理等を中心とした作業を進めていくつもりである。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月から3月に予定していた出張を取りやめるなど、不測の事態が生じた。今後は国内で可能な研究を調査を進めていくとともに、疫病問題収束後は速やかに調査を再開する。
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