研究課題/領域番号 |
17K02414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
磯部 敦 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (00611097)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 出版史 / 印刷史 / 流通史 / 書店史 / 地域史 / 書誌学 / 史料論 / 奈良県史 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、近代奈良県における書物文化環境を明らかにすることであった。そこで、幕末から戦後直後あたりを時間的範囲として、現奈良県領域に所在した印刷業者、流通業者、出版業者、小売業者、蔵書家など書物・新聞・雑誌の生産・流通・需要に関わる人びとの一覧を作成した。それを時系列で配置することにより、彼らの盛衰を一目に把握できるようにした。これによって、地域における書物等の受容環境、関係業者の活動時期を容易に把握することができるようになった。また、地域をまたいでの活動も明らかにすることができるようになり、本研究をとおして近代奈良県における書物文化、および関係業者交流の実態を可視化することができた。
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自由記述の分野 |
書物文化研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、近代奈良県に所在した印刷業者、出版業者、流通業者、小売業者、蔵書家などを一覧化したことにある。これまでの地方出版史研究において、ある特定の地域における特定の業者を対象とした研究はあったものの、地域全体をとおして、また地域間の交流も含めて明らかにした研究は皆無であった。本研究は近代奈良県全域を対象としており、今後はこの一覧をふまえて地域の特性を考察することになるだろう。 本研究の社会的意義は、上述の一覧をウェブ上で公開したことである。これにより、誰もがアクセスし閲覧することが可能となる。また、ウェブ公開により随時の増補改訂が可能になり、常に最新版を提供することが可能である。
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