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2019 年度 研究成果報告書

冷戦期日本文学の変容と国際性をめぐる総合的研究-GHQ検閲・指導から助成・招聘へ

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02430
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本文学
研究機関立教大学

研究代表者

志賀 賢子 (川崎賢子)  立教大学, 文学部, 特任教授 (40628046)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードGHQ / 文化冷戦 / 日本文学・文化 / 文学の国際化 / 検閲 / ソフトパワー / ジェンダー / 映画
研究成果の概要

本研究は、近現代日本文学研究の一環として、戦後占領期から文化冷戦期(高度経済成長期)にかけての文学の変容と国際化について総合的に研究するものである。アジア太平洋戦争期における内務省検閲、GHQ占領期における検閲とメディア政策は、占領終了後、冷戦期の国際情勢を睨みつつ変容し、再編され、民間の広報外交、ソフトパワーの手に委ねられた。とくにロックフェラー財団が日本の創作家を米国に招聘したことはよく知られている。本研究ではこの留学プログラムにより、有吉佐和子が見出したポストコロニアルの諸問題、ジェンダーの課題について研究するとともに、留学前後の大岡昇平における占領表象について研究した。

自由記述の分野

日本近代文学・文化

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、これまでの学術研究において断絶の相が強調されていた1940年代から1960年代の日本文学研究に、「貫戦期」概念を導入して、日中戦争・太平洋戦争・GHQ占領期・冷戦期を連続的な変容の諸相のもとに研究対象として捉え直したものである。この時期の表現とメディア政策との相関及び葛藤の関係性についてはプロパガンダ、インテリジェンス(情報戦)、検閲に着眼しつつ分析と考察を重ねた。日本文学研究における学際的研究及び国際的研究の可能性を追求し、隣接分野の研究への波及効果を持ったという意義を持つ。

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公開日: 2021-02-19  

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