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2019 年度 研究成果報告書

近世軍書における本文の形成・展開と文芸化についての研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02444
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本文学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

湯浅 佳子  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00282781)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード戦国軍記・軍書 / 近世文芸 / 歴史 / 仮名草子 / 出版と写本 / 関ヶ原合戦 / 聞書・覚書 / 兵学
研究成果の概要

本研究では、日本の近世期、中でも17世紀前期に成立した軍書・軍記について、本文の生成・展開と文芸化の様相について考察した。特に後世の歴史や文芸に多大な影響を与えた織田信長・豊臣秀吉・徳川家康に関する軍書作品類を扱った。(1)未整理状態にある関ケ原合戦関連軍書の諸本調査を行い、『内府公軍記』『関ケ原始末記』『慶長軍記』を中心に、作品の系統付けと分類を行い、影響関係を研究した。(2)織田信長・豊臣秀吉のイメージ形成を考察するため、『川角太閤記』と太田牛一・小瀬甫庵『信長記』・小瀬甫庵『太閤記』との関連を考察し、『川角太閤記』が特に小瀬甫庵『信長記』『太閤記』を意識して創作されたことを述べた。

自由記述の分野

日本近世文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、現在において歴史的事実として認識されている戦国時代の合戦譚がいかにして成立・展開していったかを、史実の文芸化という視点から考察するものである。すでに歴史学の方面では、谷口央や藤本正行、白峰旬らにより、織田信長・豊臣秀吉の合戦や関ケ原合戦の虚構と真実を史料から読み解く研究が行われている。また堀新や金子拓らにより、織豊軍記・関ケ原合戦軍記類を史実としていかに位置づけるかといった研究が進められている。本研究では、これまで未整理であった戦国軍記(近世軍書)の諸本の書誌調査と本文研究から、それらの夥しい諸本・作品群を分類して系統化を行い、歴史の虚構化が作品間で継承・展開される様相を考察した。

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公開日: 2021-02-19  

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