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2019 年度 実施状況報告書

信仰とメディアとの接点―近世前期における奉納文芸並びに神異譚の生成と変容との研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02447
研究機関信州大学

研究代表者

速水 香織  信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (60556653)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード神異譚 / 出版文化 / 奉納連歌
研究実績の概要

昨年度に引き続き、松本深志神社蔵奉納連歌ならびに松本市文書館蔵河辺家文書の内容的な特徴に関する分析を行った。その結果、同連歌資料は、大坂夏の陣において当主と次期当主とを同時に失った小笠原家が、今後の安泰を祈願するものであった可能性が高いとの結論に至る見通しを得た。本成果は松本市に存する文化財の紹介を兼ね公開授業の形で発表した(於信州大学)。
上記の作業と並行して、伊勢参宮に関する神異譚の時代による変遷・社会的な認識に基づく諸作品中の描写についての調査結果に基づく研究成果を含む『近世前期江戸出版文化史』(文学通信2020・2)を刊行した。
また、昨年度に引き続き、複数の古典籍所蔵機関において研究課題に関連する資料調査を実施した。具体的には、国立国会図書館、国文学研究資料館、九州大学附属図書館、京都大学附属図書館、京都工芸繊維大学附属図書館、佛教大学附属図書館、龍谷大学図書館、八戸市立図書館、仙台市博物館、大阪府立大学学術情報センター図書館、天理大学附属天理図書館、お茶の水女子大学附属図書館、東京大学文学部国語研究室、石川県歴史博物館、オクスフォード大学ボドリアン図書館附属日本研究図書館、大英図書館において、和歌関係資料ならびに近世小説の調査を行った。
今年度は、ブリジット・ルフェーブル氏(リール大学准教授)にゲスト・スピーカーとして招かれる形で、リール大学(フランス)において近世小説および近世出版文化についての講義を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

奉納連歌の分析とともに、近世前期小説および地誌所収の神異譚に関する調査を予定通り進めることができた。

今後の研究の推進方策

奉納連歌の内容分析を完了し、成果を公表すべく準備を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 近世前期江戸出版文化史2020

    • 著者名/発表者名
      速水 香織
    • 総ページ数
      456
    • 出版者
      文学通信
    • ISBN
      978-4909658241

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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