研究課題/領域番号 |
17K02452
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
下岡 友加 広島大学, 文学研究科, 准教授 (30548813)
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研究分担者 |
柳瀬 善治 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (10782328)
有元 伸子 広島大学, 文学研究科, 教授 (50202768)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 岡本かの子 / 加納豊 / 西岡英夫 / 講談 / 永代美知代 |
研究実績の概要 |
研究代表者である下岡友加は前年度学会発表を行った西岡英夫の「生蕃お伽噺」に関する論考を活字化した(『台湾日本語文学報』2019年6月、第45号)。さらに、斎藤實記念館にて新しく発見された資料に基づき、岡本かの子に関する論考を学会発表し、論文として活字化した(『国文学攷』2019年12月、第244号)。また、雑誌編集者と考えられる加納豊(抱夢)の小説についても、国際学会で発表を行った(東アジアと同時代日本語文学フォーラム(於台湾・東呉大学) 2019年10月27日)。加えて「1930年代における東アジア女性雑誌の比較研究」からの依頼を受けて、『台湾愛国婦人』の性格に関する口頭発表を行った(於名古屋大学文学部、2019年12月22日)。 研究分担者である柳瀬善治は前年度学会発表を行った内容を「雑誌『台湾愛国婦人』における演芸速記について―講談『愛国婦人』における「新選組」「幕長戦争」表象を中心に―」(『アジア社会文化研究』21号、2020年3月)として活字化した。また、「「戦う女」・「演説=議論する女」・「慈愛の女」-雑誌『台湾愛国婦人』収録の「講談」作品を読む-」と題して、日本近代文学会2019年度秋季大会(2019年10月27日 於新潟大学)にて学会発表を行った。 この発表内容は2020年7月刊行の『植民地文化研究』第19号に掲載予定である。 研究分担者である有元伸子は斎藤實記念館で新たに発見された永代美知代の作品について論考を公にした(「少女小説模索期の永代美知代―『台湾愛国婦人』掲載作品を視座として―」『表現技術研究』2020年3月、第15号)。 以上の通り、雑誌掲載内容を様々な観点から分析し、研究対象である『台湾愛国婦人』の内実を多角的に明らかにした。
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