研究課題/領域番号 |
17K02461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小平 麻衣子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (40292635)
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研究分担者 |
島村 輝 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (90216078)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 『文藝首都』 / 同人誌 / 女性作家 / 植民地 / 戦争 / 労働 |
研究成果の概要 |
『文藝首都』は、文学において、書き手が同人誌での下積みを経て、文壇に見いだされるというサイクルを支えた。この雑誌について、投稿や指導のシステムを整理し、作家や作品の傾向について、植民地出身作家の参加の様態、女性作家の位置、執筆と労働との関係、戦中・戦後の出版状況への雑誌の対応、といった観点から考察した。成果はシンポジウムなどで公開し、最終的には論集を刊行した。
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自由記述の分野 |
近代日本文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作家だけでなく読者や投稿者も含めた〈場〉を分析し、書き手が〈作家〉として認められる社会的構造を提示しえた点で、文学雑誌研究に新たな一視点を加えることができた。ジェンダー、労働、植民地、戦争といったそれぞれのテーマについても、具体的な事例を使った分析成果を提示した。また、実際に雑誌に参加していた作家から体験を聞き取ったことは、記録として重要である。これは成果としての論集に収録した。
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