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2019 年度 研究成果報告書

イギリス・ロマン主義文学における「身体性」のレトリックと革新性

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02502
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関福岡教育大学

研究代表者

後藤 美映  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20243850)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードイギリス・ロマン主義 / 医科学 / 身体性 / 美学
研究成果の概要

本研究は、イギリス・ロマン主義文学において援用される身体性に関わるレトリックが、18世紀から19世紀初頭にかけて確立されていく解剖学、脳科学といった医学的言説と密接に関連し、革新的な詩的言語として呈示されたことを明らかにした。特に、身体の部位が神経と脳によって、全体として「呼応」し、調和するという、近代的な身体像を基軸にした詩的レトリックが、いかに革新性を内包していたかを明らかにした。

自由記述の分野

英文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来のロマン主義文学研究は、精神的超越性や理想的美をロマン派的創造性の核として見なし、それによって人間性の肉体的、物質主義的側面を抑圧してきたことは否めない。しかし、本研究において、ロマン主義文学が、いかに医科学的言説と密接に関連し、「身体性」を鍵にした詩的レトリックによって、新たな人間性のヴィジョンを呈示したかについて明らかにした。こうした人間性のヴィジョンと言語の機能についての新しい見地が、学術的に果たした意義は大きい。

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公開日: 2021-02-19  

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