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2018 年度 実施状況報告書

新教徒移民が初期近代英国文学に与えた文化的社会的影響に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02528
研究機関青山学院大学

研究代表者

山本 真司  青山学院大学, 経済学部, 准教授 (80434976)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード英文学 / 新教徒 / ルネサンス / コルチェスター / ロチェスター / ロンドン / ユグノー
研究実績の概要

今年度は、まず基本文献および研究資料の収集するために宗教改革に関する書籍やその影響があると思われる地域における社会文化史に関する書籍類を購入した。また国内の学会や研究会に参加して同分野の研究者と交流しながら意見交換をはかった。そして、8月半ばから3週間ほど集中的にヨーロッパにおいてユグノーなどの亡命プロテスタントに関する研究資料の調査を進めた。まずベルギーではリエージュにあるワロン生活博物館とグルメ博物館、そしてブリュッセルの美術館・博物館にてルネサンス英国に渡る前の低地地域の食文化・美術の研究資料を収集し、その後、英国に渡り、ロンドン、オックスフォード、コルチェスター、ロチェスターにおいて現地調査を進めるとともにユグノー関連の美術館・博物館を訪問し、初期近代におけるユグノーや新教徒移民の文化的影響に関する調査を継続した(ノリッジに関しては、次年度に調査を実施)。ロンドンにおいては、ルネサンス演劇の観劇をするとともに複数の図書館で文献調査を行い、またスピタルフィールズの現地調査を実施することにより、ユグノー移民が特にシルク産業において英国に与えた影響について調査した。またロンドン在住の研究協力者と研究主題に関して情報交換し、30年度の日本における関連セミナーや講演会の開催について打ち合わせを実施した。また夏に実施した渡欧調査の成果については、11月にエンブレム研究会にて発表を行い、さらに意見交換を行うことにより研究を発展させた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

二年目に実施する調査としては、ベルギーおよびロンドンやスピタルフィールズ、オックスフォードなど英国の必要な都市における調査を完了することができた(時間の関係でノリッジについてのみ次年度の調査とする)。また調査地についての基礎研究文献についても、大英図書館での調査及び現地調達などによりほぼ必要なものをそろえることができ、次年度に成果をまとめ、発表する準備ができた。論文については今年度内にまとめ上げて投稿するまでには至らなかったので、次年度にさらに発展させて投稿することとする。

今後の研究の推進方策

前年度に調査することができなかった英国南東部都市ノリッジについては、今年度に必要な調査を行うこととする。また新たに必要となる研究文献を購入して、その成果を学会や研究会で発表し、論文としてまとめて投稿する。

次年度使用額が生じた理由

英国における現地調査が時間的都合で次年度に繰り越されため、その分の使用は次年度の調査費用に繰り越される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] シェイクスピアと同時代の宗教と視覚文化2019

    • 著者名/発表者名
      山本真司
    • 学会等名
      シェイクスピア学会
  • [学会発表] エンブレム化するコミュニティ:ヨナから『ペリクリーズ』へ2018

    • 著者名/発表者名
      山本真司
    • 学会等名
      国際エンブレム協会日本支部
  • [学会発表] ”Transgress not salt and trencher”: 16-17世紀英国における「テーブル」作法の視覚文化的考察2018

    • 著者名/発表者名
      山本真司
    • 学会等名
      青山学院大学経済学会
  • [図書] Banqueting Trenchers as Emblematic Artefacts in Early Modern England2019

    • 著者名/発表者名
      Shinji Yamamoto
    • 総ページ数
      25
    • 出版者
      青山学院大学経済学会

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公開日: 2019-12-27  

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