研究課題/領域番号 |
17K02541
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
杉野 健太郎 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (40216320)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | F・スコット・フィッツジェラルド / グレート・ギャツビー / 宗教 / アダプテーション / 映画 / アメリカ文学 / 世俗化 / 映画化 |
研究実績の概要 |
2018年度はまず、「『グレート・ギャツビー』の映画化を巡るワークショップ」(日本F.スコット・フィッツジェラルド協会全国大会、2018年7月14日、関西学院大学梅田キャンパス)を共同企画し、招待され共同討議の司会進行を行った。本ワークショップは、他の役員と共同で3名で企画を立てた。そのねらいは、F. Scott Fitzgerald のThe Great Gatsby (1925)[以下『ギャツビー』と略記]を自分ならこう映画化するということを考えながら、『ギャツビー』に関して再考することだった。杉野は、その資料整理およびワークショップの司会進行を務め、次の報告書をまとめ発表した。学会プロシーディングス 杉野健太郎「ワークショップ:『グレート・ギャツビー』の映画化を巡るワークショップ」、『フィッツジェラルド研究』第2号、日本F.スコット・トフィッツジェラルド協会、2019年3月20日、pp.45-54(国内)。今後は当該問題に関して日本で必ず参照される文献である。次に、Sugino, Kentaro. “Pious Fitzgerald: The Great Gatsby and Modern Belief.”を『フィッツジェラルド研究』第2号(日本F.スコット・トフィッツジェラルド協会)に投稿した。修正が必要と判断され、2019年度3月刊行の3号に掲載される予定である。また次の単編著書を3月末に入稿した。杉野執筆章は以下の通りである。9月に刊行予定である。・単編著書 杉野健太郎編『アメリカ文学と映画』、三修社、2019年9月。杉野健太郎「バズ・ラーマン監督『華麗なるギャツビー』―モダン/ポストモダンな『グレート・ギャツビー』」が同書に収録される予定。宗教/世俗と深いかかわりがあるモダン/ポストモダンという問題を論じた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
F. Scott Fitzgerald の出版順ではなく、最も有名な作品であるThe Great Gatsby (1925)を先に研究して成果を出すという方向性に変えたが、おおむねその研究は終わっている。が、主要論文であるSugino, Kentaro. “Pious Fitzgerald: The Great Gatsby and Modern Belief.”が、書き直しを求められ刊行されていない状況である。したがって、やや遅れている。この作品の研究を夏までに終わり、速やかにその他の作品の研究に移行したい。
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今後の研究の推進方策 |
早めにSugino, Kentaro. “Pious Fitzgerald: The Great Gatsby and Modern Belief.”の最終稿を完成させて、次の研究対象であるThis Side of Paradise(1920)およびThe Beautiful and Damned(1922)に移行する。なお、Tender is the Night(1934)に関しては、上記論文で言及している。
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