研究課題/領域番号 |
17K02541
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
杉野 健太郎 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (40216320)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Absolution / The Great Gatsby / 世俗化 / カトリック教会 |
研究実績の概要 |
・学会発表 ワークショップ「“Absolution” を読む」基調発表「“ Absolution” とThe Great Gatsby」、日本F.スコット・フィッツジェラルド協会全国大会、2020年9月6日、オンライン。 F・スコット・フィッツジェラルドのなかで最も宗教と関わる小説であり、またThe Great Gatsbyから刊行前に切り離された、短編小説“ Absolution”を取り上げたワークショップで基調発表を行い、その後の徹底討議に参加した。
・発表記録 杉野健太郎、ワークショップ「“Absolution” を読む」基調発表「“ Absolution” とThe Great Gatsby」、『フィッツジェラルド研究』第4号、2021年、pp.11-27。 上記学会発表の記録である。“ Absolution”の分析とともにThe Great Gatsbyとの関係を論じた。“Absolution”をカトリック教会と神への不信仰の物語と位置づけ、The Great Gatsbyをアメリカン・ドリームというセキュラーな(世俗的な)宗教起源の思想とそれを体現するギャツビーへの信仰の物語と結論づけた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進んでいるが、コロナ禍のために、時間が取れず、また必要な資料で当たれないものがあった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍でできなかった調査を行うとともに、フィッツジェラルドの研究はほぼ終えているが、フィッツジェラルドの作品のなかでの系譜の検討および他領域との関連性について研究する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で、必要な資料を参照できず、時間も足りなくなった。今後は、新発行された資料に使用するとともに、コロナ禍の状況がゆるせば、旅費として使用する計画である。
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