研究課題/領域番号 |
17K02551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 学習院女子大学 (2018-2022) 和洋女子大学 (2017) |
研究代表者 |
佐久間 みかよ 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (00327181)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アメリカン・ルネサンス / 孤立主義 / ハーマン・メルヴィル / マーク・トウェイン / ピューリタン / 出版界 / コスモポリタン |
研究成果の概要 |
19世紀アメリカ文学にあらわれる人物像の特徴である自由で孤立したキャラクターは、アメリカの外交政策であった孤立主義とジャーナリズムの発展とが影響して創造されたことを明らかにした。19世紀中ごろの領土拡張期には、拡大に対する不安がコスモポリタン的要素として表象されたが、この動きは20世紀の多文化社会に至るまで周縁化されていた捩れを指摘した。この成果を、学会発表(国内、海外)7 回と、研究成果物として単著『個から群衆へーーアメリカ国民文学の鼓動』(春風社、2020年)、編著『改革が作ったアメリカーー初期アメリカ研究の展開』(小鳥遊書房、2023年)として出版した。
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自由記述の分野 |
アメリカ文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民主主義の国アメリカの国民性の形成に関して、文学作品を通じて、外交政策である孤立主義とジャーナリズムの発達が影響を与え、19世紀後半の拡張主義がさら変化を加え、コスモポリタニズム的要素があらわれる過程を指摘した。本研究の学術的意義は、アメリカ文学史の再考がすすむなか、多文化的視点によるアメリカニズムを考える際、自由と孤立を特徴とするアメリカ人像の修正的継承としてアメリカ型コスモポリタニズムを考察する必要性を提示したところにあると考える。
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