研究課題/領域番号 |
17K02575
|
研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
古村 敏明 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (90632571)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | アメリカ現代詩 / エレジー / 喪失の理論化 / 慰めと共感 / 精神分析アプローチ |
研究実績の概要 |
2020年度は、(1)本研究課題の集大成である著書原稿の修正・校正・出版、(2)著書出版に必要な作業(索引作成など)、(3)関連課題の資料調査、(4)学会においての関連課題の研究発表、が行われた。本研究課題の著書については、査読報告書に基づく原稿修正も目標どおりに進行し、完成原稿は2020年4月に提出され、その後の校正や索引作成も、2020年7-9月の間に順調に進行した。著書自体も、予定どおりに2020年10月に Lexington Books(主要出版社 Rowman and Littlefield の学術部門)より出版された。資料調査に関しては、2020年夏期休講期間に、University of Washington へ Visiting Scholar として出向する予定であったが、新型コロナウイルスによる海外渡航禁止により、この活動については実行できなかった。学会発表については、発表と主催が予定されていた 2020年11月の Pacific Ancient and Modern Language Association の年大会は中止になったが、2021年3月の Northeast Modern Language Association の年大会はオンラインで開催されたため、関連課題として "Post-9/11 Elegiac Poetry: from Poetic First-Responders to the Ethicists of Prolonged Mourning" というタイトルの研究発表をした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
支障がでる状況はあったものの、研究は概ね予定どおりに進行した。著書は当初の予定どおりに、2020年10月に出版された。新型コロナウイルスの影響などもあり、海外渡航を必要とする資料調査については実行できなかったが、渡航を必要としない資料精査の作業は予定どおりに進行した。学会発表も、中止となった学会もあったものの、オンライン開催となった学会については、予定どおりに出席・発表をした。
|
今後の研究の推進方策 |
2020年度に著書が出版され、最も大きな研究成果については一区切りができたため、2021年度は、派生課題に必要性な資料調査、文献研究、論文執筆、そして、所属学会における関連研究発表などの継続が予定される。具体的には、Theodore Roethke のエレジーに関する論文が作成中なのでその完成と投稿などが考えられる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
資料調査のための海外出張などが新型コロナウイルスの影響により実行できなくなったため、それらの活動に予定されていた助成金が使用されなかった。残高は2021年度に持ち越される。使用計画としては、主に(1)出張旅費、もしくは(2)物品購入が予定される。
|