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2019 年度 研究成果報告書

ラテン詩文のイタリア人文主義者における受容の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02585
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ文学
研究機関東京大学

研究代表者

日向 太郎 (園田太郎)  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40572904)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードプロペルティウス / ペトラルカ / 古典の再発見 / 古典の受容
研究成果の概要

本研究は、14世紀のイタリアの人文主義者、とりわけペトラルカの活動を辿った。カトゥッルス、ティブッルス、プロペルティウス、タキトゥスといったラテン作家たちは、14世紀末迄ほとんど知られていなかった。忘れられた作品の写本の再発見に大いなる貢献をしたのは、ペトラルカとボッカッチョである。例えば、プロペルティウスについては、ペトラルカはライデン本を発見し、自分用にこの詩人の写本を作成した。本研究は、ペトラルカとプロペルティウスの作品を読み比べることによって、前者が後者からいかなる影響を受けたかを解明することを目指した。

自由記述の分野

西洋古典学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ペトラルカは詩人、人文主義者としてヨーロッパの近代文化の大きな潮流を作り出した。紀元前1世紀後半のローマに活躍したプロペルティウスは、彼によって再発見された重要な恋愛エレゲイア詩人である。本研究では、ペトラルカとプロペルティウスを読み比べ、前者が後者をどのように読み、自己の創作に生かしたのかを探求した。文学ジャンルについての意識、文学的表現、詩集の構成という点で、ペトラルカが従来考えられてきたよりもプロペルティウスから大きな影響を受けて来た可能性が大きいことを指摘した。

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公開日: 2021-02-19  

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