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2020 年度 実績報告書

19世紀後半パリにおける出版物とシャンソンとの影響関係

研究課題

研究課題/領域番号 17K02589
研究機関信州大学

研究代表者

吉田 正明  信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (20191611)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードシャンソン / キャバレー / 出版物
研究実績の概要

コロナ禍のため,予定していたフランスでの調査研究と文献・資料収集は断念せざるを得なかったが,新たに"La Lune"等の当時発行されていたキャバレー新聞資料を入手し,これまでの調査研究で収集した資料とあわせて分析・調査した。新たに19世紀末から20世紀初頭にかけてモンマルトルの文芸キャバレーやジャーナリズムの世界で活躍したシャンソニエ詩人ガストン・クテの文献資料を多数入手し,その資料に基づいて論文「ガストン・クテとその時代」と「キャバレーにおける民衆のイマージュ」の2編を執筆した。
予定していた年2回のシャンソン研究会も中止を余儀なくされたが,メール等で研究会会員との意見交換を密に行い,科研調査で得た知見を基に論考集出版に向けた打合せを進めることができた。その結果,これまでの研究成果を2冊の著書にまとめて出版することを計画している。研究誌のほうは予定通り論考集を刊行することがき,以前東京藝術大学で招待講演を行ったときの発表原稿を手直しして研究誌『シャンソン・フランセーズ研究』第12号に発表した。
1冊は,19世紀後半に民衆歌を基に教育的配慮からあけすけな表現を緩和して纏められ出版されたフランスの子どもの歌の成立過程を明らかにした著書であり,もう1冊は「さくらんぼの実る頃」という歌で有名になった19世紀後半に活躍した社会派シャンソニエのジャン・バティスト・クレマンについての論考を,シャンソン研究会の何人かのメンバーとの共著により出版する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] ガストン・クテとその時代2021

    • 著者名/発表者名
      吉田正明
    • 雑誌名

      信州大学人文科学論集

      巻: 8 ページ: 163-185

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] キャバレーにおける民衆のイマージュ2020

    • 著者名/発表者名
      吉田正明
    • 雑誌名

      シャンソン・フランセーズ研究

      巻: 12 ページ: 52-73

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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