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2020 年度 実績報告書

18世紀ドイツの印刷メディアのなかの自死 自死を受容する社会と読者の文化史研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02616
研究機関大阪大学

研究代表者

吉田 耕太郎  大阪大学, 文学研究科, 准教授 (40551932)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードドイツ文学 / 文化史 / 家庭の歴史 / 天才論 / 呼称
研究実績の概要

本年は、本研究課題の最終年度であった。研究成果の公表として、本来はベルギー(ゲント大学)での学会発表を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で、延期となったままであった。もうひとつは、日本独文学会での発表である。こちらは、オンラインでの開催であったが、発表し、多くの質問も受けた。また本研究発表をベースとして、数名の研究者と書籍化をすすめることになった。
本研究は、若者の自死の問題を、18世紀の書籍メディアのなかから確認するものであった。とはいえ、若者は、家庭や社会といった取り巻かれる環境の影響を大きくうけていることはいうまでもない。昨年度から、自死の言説の検討に加えて、若者をとりまく家庭環境についての考察の重要性を感じており、本年度も、若者を取り巻く家庭環境という視点をとりいれた研究を実施した。その研究の成果は、結婚したカップル間での呼称を手がかりに、両親の関係性の揺らぎというテーマで研究論文にまとめた。また若者そのものについては、若者の異常性として表象という観点から研究論文にまとめた。こちらの論文は、文化史における天才論の系譜とからめることでドイツ文学の研究にとどまらない論文になるようこころがけた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 神童と天才 18世紀における心的能力をめぐる議論をたどる2020

    • 著者名/発表者名
      吉田耕太郎
    • 雑誌名

      ドイツ啓蒙主義研究

      巻: 17 ページ: 25-40

  • [雑誌論文] 「あなた」か「おまえ」か 18世紀ドイツの夫婦の呼称についての言説を例に2020

    • 著者名/発表者名
      吉田耕太郎
    • 雑誌名

      待兼山論叢

      巻: 54 ページ: 1-20

  • [学会発表] 感情と家庭 そのバリエーションと社会的背景の再考2020

    • 著者名/発表者名
      吉田耕太郎
    • 学会等名
      日本独文学会

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公開日: 2021-12-27  

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