研究課題/領域番号 |
17K02659
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北田 信 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (60508513)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | ネパールの演劇写本 / 民族文化 / カトマンドゥ盆地 / チベット・ビルマ語族 / 古典ネワール語 / 中世マッラ王朝 / ミティラー語文学 / ベンガル語文学 |
研究成果の概要 |
ネパール・カトマンドゥ盆地に栄えた中世マッラ王朝の宮廷演劇を、演劇台本写本に基づいて文献学的に研究した。また、今日まで受け継がれているネパールの伝統芸能を現地調査し、文献と比較した。このことにより、ネパールの民族的アイデンティティが、初期の演劇作品群に、どのように打ち出され、明確化されていったかを明らかにした。
|
自由記述の分野 |
南アジア諸言語の文学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日のネパールの国民文化を代表する伝統芸能の多くは、カトマンドゥ盆地の先住民ネワール族(チベット・ビルマ語系)が興した中世マッラ王朝期の宮廷演劇や儀礼を起源としている。マッラ宮廷の演劇文化は、インド東部(ベンガル及びミティラー)の宮廷文化の影響を受けながら発達した。中世ネパールの初期戯曲群を研究することにより、インド・ネパールの芸能文化の特色とその起源を究明し、またそれを基盤にして、ネワール独自の民族文化がどのように発現したかを明らかにした。
|