研究課題/領域番号 |
17K02661
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 東京成徳大学 (2019-2021) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
小橋 玲治 東京成徳大学, 人文学部, 助教 (60756435)
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研究分担者 |
橋本 順光 大阪大学, 文学研究科, 教授 (80334613)
堀内 真由美 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60449832)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Transnational Network / E. P. Hughes / 安井てつ / フィフス・オーフリー / ブラック・フェミニズム / H・P・シャストリ(Shastri) / アグネス・スメドレー(Smedley) / 神智学 |
研究成果の概要 |
本研究ではTransnational Networkという概念の下、20世紀初頭から中葉にかけて海を渡った、高等教育を受けた女性たちがどのような論理においてそのような行動をとったのか、個々の研究者がそれぞれの領域において分析を行った。1)E. P. Hughesと安井てつの関係の余波 2)神智学やバハイのような宗教思想が日本の女性たちに与えた影響 3)アジア主義者とアメリカ人女性ジャーナリストAgnes Smedleyとの関係 4)英国で教育を受けた英領カリブ地域出身の女性 これらの独立した事象について、高等教育を受けた女性たちが国境を越え結んだ関係性が生み出した影響、余波を明らかにした。
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自由記述の分野 |
比較文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、高等教育を受け、海を渡った女性たちの行動をTransnational Networkという視座の下に統合した際に見えてくる影響や余波を可視化したことにある。また、歴史学や教育学という枠組みの中で論じられがちだったそのような女性たちの行動に、特に文学における表象から読み解くという新たな方向性を与え、今後の研究の展開の可能性を開いた。社会的意義は、特に混沌を迎えた現代でこそ重要となったTransnational Networkについて、その機能の多様性を提言したことにある。
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