研究実績の概要 |
「英語スピーチアクトコーパス」の拡充を目的として、2018年8月に英国において本研究3回目のデータ収集を行った。対象スピーチアクトは、[A]- Thanking(感謝), Requesting(依頼), Complimenting(賛辞), Suggesting(提案)、[B]- Apologizing(謝罪), Inviting(招待), Complaining(苦情), Offering(申し出)の8種類で、(1)記述式回答用紙と録音機器を使用したデータ収集、(2)ロールプレイ(2名1組の会話)のシナリオ作成とそのビデオ撮影によるデータ収集、を実施した。今回を含む3回の調査で、26の[A]記述式回答と音声データ、25の[B]記述式回答と音声データ、9組の[A]ロールプレイ・ビデオデータ、9組の[B]ロールプレイ・ビデオデータを得た。 「英語スピーチアクトコーパス」の分析研究として研究分担者とApologizing(謝罪)について「ポライトネス」の観点から共同研究を行った。研究成果につき「Rapport Management in Apologizing: From English Speech Acts Corpora」として日本語用論学会第21 回大会(2018年12月1日、日本語用論学会主催)にて口頭発表を行い、その後に同発表につき大会発表論文集への論文投稿を行った(同学会ホームページ上にて公開予定)。 「ICT を活用したサイバー異文化交流活動に於けるSAC 活用のための教材および教授法の研究・開発」に関して2019年度春学期に海外交流大学(台湾・元智大学)とサイバー協働学習プロジェクトを行う準備を進め、2019年3月に台湾・元智大学を訪問し、(1)授業におけるプロジェクトの概要説明と協力要請、(2)研究協力者とのプロジェクト実施のための協議、を行った。
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