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2018 年度 実施状況報告書

英語スピーチアクトコーパスの構築・拡充並びに英語教育と国際交流に於けるその活用

研究課題

研究課題/領域番号 17K02693
研究機関早稲田大学

研究代表者

鈴木 利彦  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40433792)

研究分担者 佐藤 亜美  小樽商科大学, 商学研究科, 研究員 (20823280)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード語用論 / 英語教育 / 異文化交流
研究実績の概要

「英語スピーチアクトコーパス」の拡充を目的として、2018年8月に英国において本研究3回目のデータ収集を行った。対象スピーチアクトは、[A]- Thanking(感謝), Requesting(依頼), Complimenting(賛辞), Suggesting(提案)、[B]- Apologizing(謝罪), Inviting(招待), Complaining(苦情), Offering(申し出)の8種類で、(1)記述式回答用紙と録音機器を使用したデータ収集、(2)ロールプレイ(2名1組の会話)のシナリオ作成とそのビデオ撮影によるデータ収集、を実施した。今回を含む3回の調査で、26の[A]記述式回答と音声データ、25の[B]記述式回答と音声データ、9組の[A]ロールプレイ・ビデオデータ、9組の[B]ロールプレイ・ビデオデータを得た。
「英語スピーチアクトコーパス」の分析研究として研究分担者とApologizing(謝罪)について「ポライトネス」の観点から共同研究を行った。研究成果につき「Rapport Management in Apologizing: From English Speech Acts Corpora」として日本語用論学会第21 回大会(2018年12月1日、日本語用論学会主催)にて口頭発表を行い、その後に同発表につき大会発表論文集への論文投稿を行った(同学会ホームページ上にて公開予定)。
「ICT を活用したサイバー異文化交流活動に於けるSAC 活用のための教材および教授法の研究・開発」に関して2019年度春学期に海外交流大学(台湾・元智大学)とサイバー協働学習プロジェクトを行う準備を進め、2019年3月に台湾・元智大学を訪問し、(1)授業におけるプロジェクトの概要説明と協力要請、(2)研究協力者とのプロジェクト実施のための協議、を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「英語スピーチアクトコーパス」に関して、8種類のスピーチアクトにつき、英国に於いて3回目の言語データ収集を実施し、(1)記述式回答用紙と録音機器を使用した英語スピーチアクトデータの収集、(2)ロールプレイ(2名1組の会話)のシナリオ作成とそのビデオ撮影、を通じてデータベースを拡充した。収集したデータの整備並びに分析を進め、研究分担者とApologizing(謝罪)について「ポライトネス」の観点から共同研究を行い、研究成果につき「Rapport Management in Apologizing: From English Speech Acts Corpora」として日本語用論学会第21 回大会(2018年12月1日、日本語用論学会主催)にて口頭発表を行い、その後に同発表につき大会発表論文集への論文投稿を行い、研究を進展させた。
「ICT を活用したサイバー異文化交流活動に於けるSAC 活用のための教材および教授法の研究・開発」に関しては2019年度春学期に海外交流大学(台湾・元智大学)とサイバー協働学習プロジェクトを行う準備を進め、2019年3月に台湾・元智大学を訪問し、(1)授業におけるプロジェクトの概要説明と協力要請、(2)研究協力者とのプロジェクト実施のための協議を行い、研究を進捗させている。
「日本の英語教育におけるスピーチアクトとポライトネスの取扱いの現状」については、リサーチ実施に向け、方策を模索している。

今後の研究の推進方策

「英語スピーチアクトコーパス」に関しては、引き続き英語圏に於いてデータ収集を行い、コーパスデータ拡充を進める機会を模索する。研究最終年度となる2019年度においては、本データベースの整備と分析研究を進め、成果発表を順次実施して行く方針である。
「ICT を活用したサイバー異文化交流活動に於けるSAC 活用のための教材および教授法の研究・開発」については、2019年度春学期に海外交流大学(台湾・元智大学)とサイバー協働学習プロジェクトを実施し、「語用論的気付き(Pragmatic awareness)」を高め、「語用論的能力(Pragmatic competence)」を育成することを主眼として、SACを活用した教材及び教授法の研究・開発を目指す。
「日本の英語教育におけるスピーチアクトとポライトネスの取扱いの現状」については、リサーチの実施に向けて、実行可能かつ効果的な研究実施方法を検討していく方針である。

次年度使用額が生じた理由

2019年3月の台湾への研究出張の経費を別の研究資金でまかなうことが出来たため、次年度使用額が生じた。次年度使用額については英語圏に於けるデータ収集活動とその他のテーマでの研究調査並びに研究成果発表等に於いて使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Rapport Management in Apologizing: From English Speech Acts Corpora2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木利彦、佐藤亜美
    • 学会等名
      日本語用論学会第21 回大会

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公開日: 2019-12-27  

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