研究課題/領域番号 |
17K02706
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研究機関 | 関西外国語大学短期大学部 |
研究代表者 |
伊藤 喜久代 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 教授 (80646993)
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研究分担者 |
田嶋 圭一 法政大学, 文学部, 教授 (70366821)
朴 槿英 奈良工業高等専門学校, 一般教科, 准教授 (90435404)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 第二言語音声知覚 / 英語連続音声 / 英語語末子音 / 音響分析 |
研究実績の概要 |
本研究は大きく分けて英語音声の録音データの音響分析研究とリスニング実験による知覚研究からなり、令和3年度はコロナ禍によってほとんど進めることができなかった令和2年度の遅れを取り戻すべく、音響分析研究とリスニング実験のデータ収集およびデータ分析研究を完了させることを目標としていたが、昨年度から続くコロナ禍の影響および令和3年度より任命された新たな校務の増加により、今年度も研究を進めることが困難な状況が続き、大きな遅れが生じている。 音響分析研究に関しては、当初予定の4倍の数の音響分析の数値取得を一昨年度完了させていたが、長引くコロナ禍の中で変化する授業形態(オンライン授業と対面授業の併用であるハイブリッド授業)への対応、および令和3年度からFD委員長を拝命し新たな校務が増えたため、前年度に続き研究活動を進める時間をほとんど取れない状態が続いた。 リスニング実験による知覚研究に関しても、研究代表者所属の関西外国語大学の学生を中心に被験者を募る予定であったが、コロナ感染の状況が改善しない中、大学へ来学する学生が極端に少数である上、対面で被験者に実験を実施することへの懸念があり、今年度も実験実施を断念した。令和4年度は全面対面授業となったため、リスニング実験を実施しデータ収集を開始したいと考えている。 打合せに関しては、令和元年8月に研究代表者が研究分担者を訪ねて打合せをして以後、コロナウイルス感染拡大の影響で対面での打ち合わせはできていないが、その後もメール等により打合せを重ねている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
長引くコロナ禍の中で、昨年度同様に大学授業でのオンライン授業およびオンライン授業と対面授業の併用のいわゆるハイブリッド授業への準備、対応に非常に多くの時間が取られ、さらに令和3年度からFD委員長に任命され新たな校務が増えたため、今年度も研究活動を進める時間をほとんど取れない状態が続いたため。また、リスニング実験に関してはコロナ感染状況下での被験者の募集に困難があり、またコロナ状況下で被験者に対面で行う懸念を考慮して募集を断念したため。
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今後の研究の推進方策 |
音響分析研究に関しては、令和4年度中の研究成果の発表を目指す。 リスニング実験研究に関しても、令和4年度より大学での対面授業が再開され被験者募集が可能となったため、研究代表者所属の関西外国語大学の学生を中心に被験者約60名を募って実験を実施し、できる限りのデータ分析を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度リスニング実験を被験者約60人を対象に実施し実験参加者および実施者への謝金を支出する予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大によりリスニング実験を実施することができなくなり、謝金予定分の予算の執行ができなかった。次年度はコロナ感染状況の改善を待ってリスニング実験実施予定で、謝金にかかる支出が大きく見込まれている。また、初年度に購入したパソコンが古くなり調子が悪くなってきているため、実験実施用のパソコンを購入する可能性あり。
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