研究課題/領域番号 |
17K02721
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
林 誠 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (70791979)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 依頼行為 / 会話分析 / 相互行為 / 文法構造 / 身体動作 |
研究実績の概要 |
平成31年度/令和元年度の本課題の実施状況は以下の通りである。 1. 本課題の研究チームメンバーは、2019年6月9-14日に香港理工大学で開催された国際語用論学会(International Pragmatics Conference)にてパネル発表を行った。世界各国から学会に参加した多数の研究者を聴衆に迎え、活発な意見交換を行なった。その際に得た、非常にためになるフィードバックをもとに、学会後、各メンバーはそれぞれの発表原稿を学術論文の形にまとめる作業に入った(現在も進行中)。令和2年6月末をめどに研究成果を学術論文をまとめ、学術誌Journal of Pragmaticsに特集号として論文集を発表する方向で作業中である。 2. 前年度に引き続き、リサーチアシスタントを2名雇用し,既存のビデオデータ(①大学生協のパソコンカウンターにおけるサービス場面の相互行為、②日常会話,③少年サッカーの指導場面における相互行為,④マッサージ店における施術者と利用客の相互行為)の文字起こしを進めた。現段階で、データのおよそ7割の文字起こしを完了することができたが、令和2年度も引き続き文字起こしを継続する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、プロジェクトチームの各メンバーが研究成果を香港で開催された国際語用論学会(International Pragmatics Conference)で発表し、聴衆と貴重な意見交換をすることができた。これは最終年度の目標である学術誌の特集号での研究成果の発表への、大きな弾みとなるもので、現在、各メンバーは国際語用論学会で得られたフィードバックをもとに論文執筆に取り組んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度は,最終目標である学術誌Journal of Pragmaticsの特集号における研究成果の発表を目指す。現在のところ、論文第1稿を6月末までにまとめ、互いにフィードバックをしあったのち、秋口には改訂稿をJournal of Pragmaticsに送付し、査読プロセスにかける手順で進めている。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度末に海外出版社に注文した書籍が、コロナウィルスの影響で年度内に届かず、計上することができなかったため。次年度中には書籍も到着するはずなので、繰り越した金額は予定通り使用される。
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