2021年度の本課題の実施状況は以下の通りである。 1. 本課題の研究チームメンバーは、2020年度に引き続き、研究成果を学術論文をまとめる作業を進め、全員が第一稿を完成することができた。その後、互いの原稿に目を通し、詳細なフィードバックを書面で交換した上で、問題点等を口頭で議論する機会を持った。その際に明らかとなったのは、各論文はそれぞれに極めて重要な知見を提供するものとして仕上がっているものの、分析の視点が多岐に渡り、全体を1つの論文集として出版するにはやや統一性に欠けるということであった。そのため、無理に「論文集」という枠を設けてそこに各論文を押し込めることは得策ではないと判断し、それぞれが論点を自由に展開し、それぞれに相応しい国際学術誌に投稿することとした。 2. 前年度に引き続き、リサーチアシスタントを2名雇用し,既存のビデオデータ(①大学生協のパソコンカウンターにおけるサービス場面の相互行為、②日常会話,③少年サッカーの指導場面における相互行為,④マッサージ店における施術者と利用客の相互行為)の文字起こしを進めた。その結果、現在保有するすべてのデータの文字起こしを完了することができた。
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