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2020 年度 実施状況報告書

北京語r化音の調音実態と若年層の発音傾向の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02729
研究機関神戸大学

研究代表者

朱 春躍  神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (80362755)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード北京語r化音の現状 / 調音的特徴 / 調音動態(MRI動画) / 社会言語学的調査 / 発音の世代差 / inrとingrの合流 / 生活環境の影響 / 標準語からの影響
研究実績の概要

新型コロナの影響で新たなデータの収録をせずに,収録済みのデータ(北京在住の北京方言話者の親子2世代の音声と,3名の北京語話者によるMRI動画)の分析をした。現在のところ,MRI動画の分析はほぼ完成し,音声データの分析も全体の7割程度が終わり,残りの部分を分析中である。
出版物として,『中国語発音Q&A』(中国語発音の解説書。出版社「好文出版」で印刷中)を完成。その中に,中国語のr化音について北京の現状やMRI動画の分析画像から得られたr化音の調音動態等,この科研で得られた成果を新たな知見として紹介した。
学会発表のほうは,2020年6月に中国蘭州大学で行われる予定の中国言語学会音声分会での口頭発表を予定していたが,新型コロナの影響により大会が延期となり発表できなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナの影響により,口頭発表を予定していた学会の延期で口頭発表はできなかった。また,遠隔授業という新しい形の授業を試行錯誤するため,教育以外の研究活動をする時間的余裕が大幅に奪われた。
そのほか,2003年からの複数の科研費で蓄積された大量のMRI動画データが,「神戸大調音動態MRI動画コーパス」として国立情報学研究所の情報学研究データリポジトリ(音声資源コンソーシアム(NII-SRC))を通して大学や研究機関に公開することになり,公開に向けてのデータ整理とそれに関連する庶務処理のため,時間と労力がたくさん投入され,本研究課題のデータ分析が遅れてしまった。

今後の研究の推進方策

現地で収録した大量の音声データの分析は,一人ずつ聞いてr化音がどのように発音されたかを記録し,分類・解析しなければならないので,大変時間のかかる作業であるが,週末や祝祭日の時間も利用して,分析の速度を上げたいと考えている。
幸い,別件の「調音動態MRIコーパス」の公開準備作業は5月中旬ごろに完了する見込みであり,その後本研究課題に集中することができるので,残りの音声データの分析と発表論文の執筆・科研報告書の作成を年度末までに完成できるよう努力したい。
学会発表としては,2021年度の日本中国語学会と日本音声学会で発表予定。

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公開日: 2021-12-27  

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