研究課題/領域番号 |
17K02735
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
高橋 慶治 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (20252405)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | チベット・ビルマ諸語 / 西ヒマラヤ諸語 / キナウル語 / 現地調査 / 会話文例 / 動詞の形態変化 |
研究実績の概要 |
2019年度は、研究分担者として参加している科研課題によって12月に調査を行うことができたが、3月に行う予定であった現地調査が新型コロナウィルスの感染拡大の影響で実施できなかった。このため資料収集という点では遅れることとなった。 しかし、2019年度の前半で、国際学会での発表を行うことができ、また2018年度に発表した内容を2019年度中に公刊できた。さらに、長年の課題であったキナウル語の文法を簡易版という形であるが執筆中であり、研究は進展しつつある。 上記のとおり、3月に調査を行えなかったため、12月の調査で見つかった問題点について確認できなかった。しかし、これは研究課題がまだまだあるということであり、今後も調査を継続して研究を深めなければならない。 なお、2020年度においては、発表を行う予定であった国際学会が開催されなくなったため、今年度は次の発表機会に向けて発表内容をさらに深める期間と考えたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年と同様であるが、動詞形式の分析において、文脈を考慮するため会話文の収集を行わなければならないが、この点で当初の計画ほど進展していないため、全体としてはやや遅れていると言わざるを得ない。
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今後の研究の推進方策 |
今後も当初の予定通り、年度の前半に調査の準備を行い、後期に現地調査に赴く。会話文の収集という点を除けば順調に進んでいるので、明らかになった点については、学会発表や論文の執筆によって公開していく。 ただし、新型コロナウィルス感染拡大の影響から調査地への渡航を控えなければならない事態はありうると考えている。そのため、現地調査の協力者と何らかの通信手段によって、簡易的に資料を収集することを模索したい。現地に赴くことが資料収集では重要であるので、事態が改善すれば現地調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2017年度の入院加療により、期間を当初計画より1年間延長したため、毎年度次年度使用額が生じることになった。さらに、2019年度末(2020年3月)に行う予定であった調査を、新型コロナウィルス感染拡大で中断せざるを得なかったため、残額が生じた。
世界的に生じている移動制限が今後どのようになるかという状況にもよるが、例年通り年度末に現地調査を行う予定である。
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