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2022 年度 実績報告書

韓国における言語権問題の展望:歴史的経緯と法政策を踏まえた学際研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02751
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

樋口 謙一郎  椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (40386561)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード韓国 / 言語権 / 社会方言 / 消滅危機言語
研究実績の概要

本年度も、前年度と同様に研究課題に関する発展的・応用的研究に力を注ぐとともに、最終年度のまとめを行った。前年度に引き続き、韓国における社会方言と言語政策の関係に関する研究を進め、具体的事例の収集に努めた。また、研究の幅を広げるべく、外部研究者の協力を得て、日本、タイ、マレーシアの事例との比較研究も進めた。

研究成果の一部は国際学会で発表した。また、発展的・応用的研究活動の一環として、これまで執筆した小文を取りまとめ、内容に一部改訂を加えた『韓国現代史の風景:ことばとアイデンティティのゆくえ』を刊行した。そのなかでは、韓国の国語基本法や標準語規定、方言のイメージ、手話、点字に加え、朝鮮解放期の言語政策をめぐる諸問題にも触れている。このほか、研究協力者の論稿および関連資料の翻訳を加えた英文論集を公刊する準備を進めており、2023年度中に刊行できる見通しである。

さらに、新型コロナウイルス感染防止のための規制が緩和されてきたことを受けて、補充調査と成果公開を積極的に推進し、研究課題の補助期間の終了後も研究成果を追加公開していく準備を進めている。研究成果の公開には、オンラインプラットフォームやデジタルツールの活用を含め、適切な方法と手段を検討している。本科研の補助期間は終了したが、今後も研究を深化・発展させていく所存であり、特に社会方言および消滅危機言語については、日本およびほかのアジア諸地域・諸言語の状況との比較を含め、積極的に研究を進めていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] A Study of the Korean Baekjeong Language: Concepts and Issues2023

    • 著者名/発表者名
      Higuchi Ken'ichiro
    • 学会等名
      ORIENTAL MEETINGS IN SOSNOWIEC 2023
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本の消滅危機言語の保存・継承・復興と日本語教育の役割2023

    • 著者名/発表者名
      樋口謙一郎
    • 学会等名
      タイ国日本語教育研究会第35回年次セミナー
    • 国際学会
  • [学会発表] 消滅危機言語の認識と課題:タイ山岳民族の事例から2023

    • 著者名/発表者名
      樋口謙一郎
    • 学会等名
      日本比較文化学会中部支部令和 4 年度例会
  • [図書] 韓国現代史の風景:ことばとアイデンティティのゆくえ2023

    • 著者名/発表者名
      樋口謙一郎
    • 総ページ数
      130
    • 出版者
      V2 Solution
    • ISBN
      9784867411490

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公開日: 2023-12-25  

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