研究課題/領域番号 |
17K02753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大阪大学 (2018-2022) 京都産業大学 (2017) |
研究代表者 |
矢放 昭文 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 招へい研究員 (20140973)
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研究分担者 |
関 光世 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (50411012)
鈴木 慎吾 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (20513360)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 文学言語 / 書面語 / 華英通語 / 歐化語法現象 / 三人称女性代名詞 / 趙元任 / 阿麗思漫遊奇境記 / 概念の継承 |
研究成果の概要 |
中国社会の近代化は阿片戦争前後の西洋との接触にはじまる。書面言語の近代化も例外ではなかった。特に英語との接触により、新しい物品だけでなく英語概念も認識され漢語化された。本研究の目的は、英語との接触過程で漢語書面言語に生じた言語事象の特徴を解明することであった。19世紀中葉成立の『華英通語』(3種)、民国初期の趙元任訳『阿麗思漫遊奇境記』を各時期の主要研究資料として据え、英語受容に伴う語音・語法面での言語事象を追求する方法を採用した。研究成果は学術論文7篇、研究発表6件(国際学会2件、招待講演1件)であった。
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自由記述の分野 |
中国語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国の言語社会では長期にわたり女性・子供に人格は無く、物扱いで表記されていた。だが19世紀前半の阿片戦争時期に至り西洋文化と接触を始めた頃、例えば英語三人称女性代名詞の「she」は男性と異なる女性だけの呼称であることを一部の中国人は知った。但し知ったのは西洋との交易従事者であり、中国社会を支配していた士大夫・読書人層ではなかったため、社会に拡散はしなかった。 約50年を経た辛亥革命後の五四期、欧米留学から帰国した知識人が主体となり白話文学運動が始まった。「she」概念を翻訳する際にも論争が起きたが、周作人・劉復・趙元任の工夫・尽力により「女也」として落ちついた。以上は研究成果の一部である。
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