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2020 年度 実施状況報告書

同時通訳の訳出方略の分析のための柔軟な対訳対応付け手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K02765
研究機関三重短期大学

研究代表者

笠 浩一朗  三重短期大学, その他部局等, 准教授 (40397451)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード自然言語処理 / 通訳研究 / 機械翻訳
研究実績の概要

これまでの3年間の研究により、同時通訳データベースへの対訳対応付けを実施しており、そのデータを用いて同時通訳の自動対訳対応付けの研究や同時通訳者の訳出方略の分析を行う研究を進めてきた。
本研究課題の4年目の研究目標は、同時通訳データベースに付与した対訳対応付けデータを用いて、同時通訳者の訳出の方略(テクニック)を分析し、その分析結果を国内外の学会で発表することであった。実際、同時通訳者の順送り方略について多角的な観点から調査を行い、アジア言語に関する自然言語処理の国際会議(IALP2020:International Coference on Asian Language Processing2020)において共著論文で「What Affects the Word Order of Target Language in Simultaneous Interpretation」というタイトルで発表した。さらに、国際会議で発表した研究成果をもとに、研究を続け、同時通訳における起点言語(英語から日本語での翻訳の場合は、英語を起点言語と呼ぶ)に焦点を当てた分析結果を、日本通訳翻訳学会の学会誌に「同時通訳における順送り方略の適用に影響する起点言語の特徴」というタイトルで共著の論文が掲載された。
当初の予定では最終年度であったが、新型コロナウイルスの影響もあり、同時通訳のための対訳対応付けツールの開発や自動対訳対応付けの研究については、当初の予定通りの研究成果をあげられなかった。そのため、延長された最終年度の来年は、それらの研究課題に対して研究を進め、研究成果を発表したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度は新型コロナウイルスの影響もあり、本務である大学の情報サービスの管理に多くの時間を使う必要があったため、本研究課題に当てる時間を作ることが大変難しかった。その中でも、研究成果を国内外で発表できたことは一定の成果を挙げれたことを示したものでもある。
しかし、当初の予定から考えるとやや遅れており、2020年度では当初の予定通りの研究成果を上げることができなかったため、延長申請を行い認められた。

今後の研究の推進方策

同時通訳のための対訳対応付けツールの開発や自動対訳対応付けの研究については、当初の予定通りの研究成果をあげられなかった。そのため、延長された最終年度の来年は、それらの研究課題に対して研究を進め、研究成果を発表したいと考えている。新型コロナウイルスの対応もある程度落ち着いてきており、来年度は本研究課題にある程度時間を当てられる予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響により、本務の大学運営業務が忙しくなったため、本研究課題に当てれる時間が昨年度非常に少くなったためである。来年度は、国内外の発表やデータ作成等で助成金を利用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 同時通訳における順送り方略の適用に影響する起点言語の特徴2020

    • 著者名/発表者名
      蔡 仲煕、笠 浩一朗、松原 茂樹
    • 雑誌名

      通訳翻訳研究

      巻: 20 ページ: 25~40

    • DOI

      10.50837/its.2002

    • 査読あり
  • [学会発表] What Affects the Word of Target Language in Simultaneous Interpretation2020

    • 著者名/発表者名
      Zhongxi Cai, Koichiro Ryu, Shigeki Matsubara
    • 学会等名
      International Conference on Asian Language Processing
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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