• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

同時通訳の訳出方略の分析のための柔軟な対訳対応付け手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K02765
研究機関三重短期大学

研究代表者

笠 浩一朗  三重短期大学, その他部局等, 准教授 (40397451)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード自然言語処理 / 機械翻訳
研究実績の概要

これまでの4年間の研究により、同時通訳データベースへの対訳対応付けを実施しており、そのデータを用いて同時通訳の自動対訳対応付けの研究や同時通訳者の訳出方略の分析を行う研究を進めてきた。実際、2020年度は、訳出方略の分析に関する研究成果を国内外で発表し、一定の成果をすでに上げている。
本研究課題の当初の予定では、4年間で研究目標を達成する予定であったが、新型コロナウイルスによる大学業務の多忙のため、研究の一部は当初の計画通り研究が進まなかったため、5年目への延長を申請した。
5年目の研究目標は、同時通訳データベースに付与した対訳対応付けデータを用いて、同時通訳者の訳出の方略(テクニック)を分析すること及び対訳アライメントツールの改善、及び、自動アライメント手法の開発を目標とした。
実際に、英日同時通訳者が訳出遅延が発生する場合について分析を進め、同時通訳者が訳出遅延が発生することを予測する研究を実施した。2021年度、この研究成果を学外に発表するところまで達成できなかったが、2022年度は学外で研究成果を発表できるように研究を進めている。この研究の応用として、同時通訳者の訳出遅延が生じることが予測できれば、訳出遅延が発生する原文のフレーズを提示してあげることで、同時通訳者の通訳支援を実現できないか検討を進めている。
一方で、自動アライメント手法の開発については予定通り進まなかったため、さらに研究を延長した。
6年目に、訳出方略の分析に関する研究を発表することと、自動アライメント手法について一定の成果を上げることとし、本研究課題を完了させたいと考えている。自動アライメント手法の開発のために、対訳アライメントデータのデータ量が十分にないため、追加で対訳アライメントデータの作成することも検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響で、本学の情報委員長として遠隔授業などの対応などで予想外の業務が増えている。また、育児なども通常以上の負担が増えており、本研究課題に時間を使うことが想定外にできなくなっており、当初の予定どおりに進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルスの影響は引き続きあるものの、本研究課題に充てる時間を確保し、オンラインでの学会参加やオンラインでのミーティングを上手く活用し、今年度で研究課題を当初の計画まで進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究課題に関連した言語資源の購入及び、言語資源へのアライメントデータの作成に利用する予定である。また、新型コロナウイルスが落ち着けば、学会への参加を積極的に行い、旅費として支出することも考えている。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi