研究課題
基盤研究(C)
同時通訳の訳出方略を分析するためには、同時通訳者の通訳データに対して様々なアノテーションを行う必要がある。特に、対訳対応付けは、必要不可欠なアノテーションの情報と言っても過言ではない。しかし、同時通訳は、通常の通訳とは大きく異なる状況で通訳されたデータであるため、意訳や省略が多く、対訳対応付けは簡単ではない。本研究では、対応なしの対応を許容するなどの工夫を行った対訳対応データを作成し、同時通訳者の訳出方略の分析を行い、新たな知見が得られた。
自然言語処理
同時通訳者がどのようにして同時通訳という高度な通訳を実現しているかについては、解明されていないことが多い。そのため、同時通訳者の方略を解明する研究を進めていく必要があるが、その際に大きな課題になるのが、原文と訳文の対応付けである。本研究では、同時通訳者の通訳データに対して単語単位での対訳対応付けを人手で行い、その対応データをもとに、同時通訳者の訳出方略の分析を行うことで、新たな知見が得られた。